�� ページ19
「じゃあ、すまないが薄気味悪い猫風情のフール、一言だけ言わせてもらう。今僕はお前に構っている暇がない、失せろ。」
ウィリアムは、彼の普段の様子からは想像ができないほど殺気を立たせると、細めた目でヴィンセントを見つめる。
いつものヴィンセントならここで姿を消していたところだろう。しかし、ヴィンセントはソフィアの事件に積極的である。
ヴィンセントは挑発的な笑顔で言った。
「ソフィアとアビスの間でどんなことがあったのか、一部始終を知ってんのは、俺だけだぜ？」
ヴィンセントのその言葉を聞いた瞬間、ウィリアムはヴィンセントの胸ぐらを掴み、壁に押し付ける。
そしてドスの効いた低い声で言った。
「舐めた口を効くな、ただソフィアにあったことを淡々と語れ。得意だろ？感情を無くした喋り方は。」
ウィリアムは苦しそうなヴィンセントをただ無感情に見つめる。
ヴィンセントは吐き捨てるように笑うと言った。
「お前が傍にいないのが悪いだろう、ウィリアム。」
そう、ヴィンセントが告げた瞬間だった。
ウィリアムの拳がヴィンセントの頬を力強く殴ったのは。
体の弱いヴィンセントは、ウィリアムの攻撃に対し、すぐに口内出血し、血を吐き出す。
それを見つめたウィリアムは「汚いな」と呟いた。
「情報を集めることだけが趣味のお前なら知ってるだろう？僕はソフィアと違って人を痛めつけることになんの躊躇いもない。なあ、お前は殴られるのが好きか？」
ここ最近、ウィリアムはストレスを溜め込み、発散していなかった。そのためだろう。その後ウィリアムはヴィンセントをただひたすらに殴り続けた。
ヴィンセントが意識を手放す手前に、ウィリアムは手を止め、問う。
「そろそろ答える気になったか？ソフィアは何をされた。今、どこにいる。」
「ッ、なにも、されていない。あいつがただアビスに刃向かって、喧嘩売ってた。ソフィでも、あんな、強い口調で、人を責められるんだなって、」
ウィリアムはそこまで聞くと地面に横たわるヴィンセントの溝内を強く蹴る。
呻き声をあげるヴィンセントの表情をよく見るためにウィリアムはヴィンセントの前髪を掴むと乱暴に持ち上げ、無表情で更に問いかける。
「それで今、ソフィア様はどこにいる。」
ウィリアムの問いを聞いてヴィンセントは挑発的に笑う。
「ハッ、ソフィア“様”？出たね、執事風情が」
その言葉を聞き、ウィリアムは強く掴んでいた髪を離すと地面に着いたヴィンセントの顔面を踏む。
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春瀬(ﾊﾙｾ)(プロフ) - 雛月いず/りぃふさん» 勝手に書かせていただいております…。ありがとうございます！頑張ります…！ (2020年12月17日 10時) (
レス) id: 41aa1a2dce (このIDを非表示/違反報告)
雛月いず/りぃふ(プロフ) - わぁっ、ソフィアちゃんとクラウディアCPのお話ですね…！とても素敵で、この先どのような展開になるのかとても楽しみです！無理をなさらない程度に更新頑張ってください…！ (2020年12月17日 7時) (レス) id: 0b050cbadc (このIDを非表示/違反報告)
春瀬(ﾊﾙｾ)(プロフ) - ミヤネコさん» 報告遅くなってすいません！少しだけですがファルくんお借りしました！もう少しファルくんとは絡んでいきたいです><読んでくれてありがとうございます！！！ (2020年12月6日 22時) (レス) id: 41aa1a2dce (このIDを非表示/違反報告)
ミヤネコ(プロフ) - ドミに続きファルまで…！出していただきありがとうございます！いい感じの狂いっぷりですね！ (2020年12月6日 8時) (レス) id: 81f9ac9815 (このIDを非表示/違反報告)
春瀬(ﾊﾙｾ)(プロフ) - 山田中さん» ｯｽｰｰ！考えてみます！！ありがとうございます！！ (2020年12月3日 10時) (レス) id: 4abe4ade3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：春瀬(ﾊﾙｾ) | 作成日時：2020年11月21日 21時
