83話。 ページ43
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「おかえりなさい、ったるさぁん」
「なんで万里風？」
「なんとなく」
やはり、彼だった。彼しかいない。
それよりも、万里くんが今この場にいたら、私は第１に処されそうだ。十座くんに守ってもらおう。
「そうだ。
……その本、まぁまぁ面白かったよ」
「ゲーム廃人の至さんがゲーム以外のことを」
びっくりして文章がおかしくなった。
だけど気にしない。
「寮中、噂になってたからね。太郎と花子物語」
「本のタイトルが全く違います」
「とにかく、誰が何と言おうと読んだんだよ。HP回復途中に読み終わらせた」
「ブレない」
至さんとの会話は一部楽しく、一部しんどい。
「本の感想としては、
太郎がナヨナヨしくて好きじゃなかった」
「感想もブレない」
なんてことを言うんだ。
太郎が否定された。
まぁ、至さんとはジャンルが全く別物の男の子だから仕方がないのであって、いや至さんは高嶺の花すぎると思う。
言っておく。太郎の方が平凡だ。
「あ、話逸れたわ、ごめん。真澄と話してたから、Aは割り込まないでね」
「あ。すみません」
耳を塞いでおこう。
それか、聴力を一時的に無効にしよう。
そう思って、本を開いた。
「別に聞くなとは言ってない」
「はーい、そうなんですね」
多分、そう言うってことは本心では聞いて欲しいのだろう。弟属性の至さんだ、構って欲しがりだ。
「真澄、Aが他の女と違うのは女子力どうこうの問題じゃない。まぁ皆無だけど」
「あの」
「割り込むな」
言い返せない。
私には言い返す権利もない。
「まず、その辺の女と比べる対象にできないでしょ。できる長所がない」
「まぁ……」
この言われよう。この言われようである。
それでも口を噤んでいると。
「……そんなAがここに居られるのは、性格でしか勝負できないからなんじゃない。その“性格”が世話係として重要なんだと思うよ」
「ふーん……」
興味を持った様子はなし。悲しくないけど悲しすぎる。
「ほら、チートじゃなくても戦えるってやつ？ま、操るなら俄然チート派だけどね」
「ふーん……」
……ツッコミたい！何このボケ放置空間！
「とにかく真澄くん。Aちゃんがいなくちゃ成り立たなくなってるからね」
「……うん。わかってる」
真澄くんが柔らかい笑顔を施した。
「……ありがとうございます至さん」
「割り込むな」
「まだ？！」
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はゆー(プロフ) - そーちさん» あっあっ、ありがとうございます…！私には勿体無いお言葉です…！更新、お待たせしてしまい申し訳ございません…！皆無な脳みそひねってネタ出しして、がんばりますね！ (2018年1月9日 17時) (
レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
そーち - とても面白いです。続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください！ (2018年1月9日 11時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - まゆさん» ですよね！！ユニットソング各組しんどすぎて、それぞれ違った発狂になりますよね！(笑) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - 月美さん» わー…！！そのお気持ち、よく分かります…！！どの組も良いですよね！(*´`) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - どの組もそれぞれの発狂する点があるから選びたくないですね！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆー | 作成日時：2017年10月7日 7時
