70話。 ページ30
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「いや、臣くん!無理があるよこの格好!!」
「はは……少し辛抱してくれ」
「う……」
どうして、毎日のように崇め尊敬している臣くんを散らしたかと言うと、その理由は今現在、私がしている格好にある。
「似合ってるぞー」
「臣くん、フォローが痛い」
……なんと、今、現在、私には不似合いの、女子高生の格好をしているのだ。
ここが最重要だ。女子高生。JK。
なぜ、私がこのような格好をしているのか。ちゃんとした理由がある。何も臣くんがドSになって制服を着ろだとか言ったわけではない。ありえない。
いつも美味しいご飯を作ってくれる臣くんに予め私は、お礼がしたいと思っていた。
そこで、彼にそう伝えると、どうやら写真部でのテーマが″少女″で困り果てていたらしく、お礼代わりとして私にモデルを頼んだ。
それだけだ。
私って臣くんからすれば少女なんだ!なんて私が調子にのり、誰かは知らんが「少女
挙句、私が制服を着るハメになってしまったのだ。経緯はそれだけ。不幸だ。
「でも、なんだかんだ、家から自分の制服を取りに帰ったわりにはノリ気だったんじゃないのか?」
「言わないでほしいな臣くん」
実に恥ずかしい。
そうして、無のまま、ポージングを決めていく。
「ごめんA。もう少し自然に笑ってくれると助かるよ。ちょっと、ぎこちないというか……」
「ごめん……。そのような高度な技術は、あいにく持ち合わせてなくて……」
「そうか、うーん……」
とても申し訳がない。
私には、巷でスマホを自分に向けて、うぇいうぇい写真を撮る若者にはなれない。そもそもカメラが苦手だ。論外である。
ごめんね、そう告げようとした瞬間。
「じゃあ、リアル高校生、投入するか!」
「なん……っ?!!」
リアル高校生、とは!!
衝撃を受けすぎて、反応がオーバーになってしまった。
おそらく、本物の現役高校生を私のモデル最中に入れようと言うのだろう。
待って、からかわれる!
主に万里くんに!!
私は必死で首を横に振り続けた。
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はゆー(プロフ) - そーちさん» あっあっ、ありがとうございます…!私には勿体無いお言葉です…!更新、お待たせしてしまい申し訳ございません…!皆無な脳みそひねってネタ出しして、がんばりますね! (2018年1月9日 17時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
そーち - とても面白いです。続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください! (2018年1月9日 11時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - まゆさん» ですよね!!ユニットソング各組しんどすぎて、それぞれ違った発狂になりますよね!(笑) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - 月美さん» わー…!!そのお気持ち、よく分かります…!!どの組も良いですよね!(*´`) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - どの組もそれぞれの発狂する点があるから選びたくないですね! (2017年11月27日 19時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆー | 作成日時:2017年10月7日 7時