検索窓
今日:21 hit、昨日:3 hit、合計:438,926 hit

ページ25





……できるわけもなく。





「夏組の奴らは騙せたかも知れないけど、ちゃんとした感想を言わなきゃおろす」


「さりげなく脅迫するのやめようね」




万里くんってば、いつでも私に意地悪だ。



「Aちゃんっ!
俺達、秋組はどうでしたッスか!」



「クールでエクセレントでした」

「なんで英語なんスか?!」




太一くんがツッコんだ。



「感想、ちゃんとしてねぇじゃねぇか」

すかさず万里くんに言われてしまった。





ボキャブラリーの中から言葉を紡ぐ。



「……いつもは、妙に緊迫感もあってどこかよそよそしい秋組の、団結力と仲間って感じがきちんと伝わってきて良かったと思います。以上です」


「ほう……?そう思ってたのか」



左京さん。目が笑っていない。

にっこり微笑む、そんな臣くんは今だけ怖い。



早く冬組を。冬組セラピーを。

天使の紬さんとお話するぅ……。




さりげなく紬さんの所へ逃げようとする。

……ことができなかった。




「おっと、逃がさねぇよ?」

「……摂津万里くん。
その言葉、今はときめかないよ」



「なんでフルネーム」




女子にモテるなんて日常茶飯事であろう万里くんに、生まれてこの方恋愛という恋愛をしたことがない私がなびくワケがないのである。

女子のバイブルこと少女漫画も、読んだこと自体はあるが日常的にもそんなに読まない私だ。



ふっ、残念だったなNEO!






「……こいつ、今、絶対(ぜってェ)、しょーもねぇこと考えてるわ」

「俺もそう思う」



2人のゲーマーに悟られた。
月がキレイな今宵、私は悲しがっている。







「……ありがとうございます、
Aさん……」



十座くんがなんと、小さくお礼を言ってくれたのを勿論のこと、聞き逃しはしなかった。

1番素直で可愛い彼の頭を撫でてやりたかったのだが、座っている私と起立している彼とでは、身長差がありすぎて届かなかった。

*→←*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (243 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
830人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はゆー(プロフ) - そーちさん» あっあっ、ありがとうございます…!私には勿体無いお言葉です…!更新、お待たせしてしまい申し訳ございません…!皆無な脳みそひねってネタ出しして、がんばりますね! (2018年1月9日 17時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
そーち - とても面白いです。続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください! (2018年1月9日 11時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - まゆさん» ですよね!!ユニットソング各組しんどすぎて、それぞれ違った発狂になりますよね!(笑) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - 月美さん» わー…!!そのお気持ち、よく分かります…!!どの組も良いですよね!(*´`) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - どの組もそれぞれの発狂する点があるから選びたくないですね! (2017年11月27日 19時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はゆー | 作成日時:2017年10月7日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。