不 幸 少 女 ２【A3!】

67話。 ページ22

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１週間も経てば、すこぶる元気になった。

１週間前の体調不良が嘘のようで。




「、ただいまー」




久々の大学ライフも復帰し、もう夕方。

いつでも鍵が空いてるMANKAI寮に足を踏み入れる。




やけにしんとしてる。

誰もいないのか。ここに来て。



すると、ドタドタドタと足音がやかましく鳴る。




「Aちゃん！！おかえり〜！！」

「ふぐぅっ！」


いづみちゃんに激しく抱擁された。
もう少し穏やかにして欲しい。




「今日はカレーだよ！」

「いづみちゃん、私の病み上がりにカレー出すの好きだね？」



おでこを切った当初もそうだった。




「そろそろ私のカレーが恋しい頃かなって思って！」

「……うん。恋しかったよ」



彼女を抱きしめ返した。

華奢だなぁこの子。





「ちゃんちゃん。友情END」



その声は、と振り返った。



「ちょっ、至さん。
勝手に終わらせないで下さい」


「うん。初めからプレイするよ。
もちろん、強くてニューゲーム」



「日本語を」




やはりブレないのである。


「おっ、A帰ってきてんじゃん。
いちおー訊くけど、大丈夫か」

「ありがとう、大丈夫」



めずらしい万里くんに笑い返してみる。







「あっ！A。……バカじゃないの。世話係のアンタが高熱でダウンとか」

「Aちゃん、大丈夫？お大事にね……」

「Aさん、大丈夫ですかっ？」




以下は略すけど、皆が皆、寂しそうな顔をするものだから、たまらなくなって。





「……ごめんね」


なんて、らしくもなく謝った。






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最終回感、醸してますが、
全然最終回じゃないです。笑

残念ながら、続きますよ！！

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