63話。 ページ18
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「Aさんっ、この少女漫画素晴らしいと思いませんか?!」
「だね。うんうん、わかる」
「返答、テキトーか」
「さりげなく韻踏んでる流石」
「うるさい」
手厳しい。幸くんに言われてしまった。
少女漫画にわかの私が語るべきではないと踏んだからなのだが、そう捉えられてしまうとは。
「ボク、いつかMANKAIカンパニーも少女漫画化しないかなぁって考えてるんです!」
「おぉ!将来的にも良いかもしれないね」
「えへへ……」
椋くん、中学3年にして賢いと思う。いづみちゃんと支配人さんと左京さんの、経営のお話に彼を交えられるのではないだろうか。
「でもやっぱり、ヒロインは監督だよね」
「そうだね、逆ハーなんて良いかも。私なら即、買いかな。大人買いする」
「でも……、コミカライズしても、真澄くんが凄まじそうですね……」
「たしかに……。あれほどのサイコストーカーには勝てるわけないね」
「当て馬の19人、最高かよ」
「当て馬言うな!」
真澄の凄さは何よりだけど、全員平等にいづみちゃんを愛し、いづみちゃんに愛されてほしい。
何なら私がその漫画を描く。
「……でもそれだと、Aが出てこないじゃん」
通りすがりの至さん。
もちろん片手にはスマホ。安定。
「私は傍観者でいたいので、オールオッケーです」
「何言ってんの。馬鹿じゃないの」
幸くんが私に留めの一言を言った。私は何も傷つかない。
「あんたがいないなんて、オレにはもう、考えらんないんだからせめて登場はしてよね」
「……え」
幸くんが。
あの幸くんが……!
「おぉ良かったじゃんA。
レアスチルじゃん。セーブしときな」
「お願いですから日本語を喋ってください」
ツンツンツンツンデレの幸くんがデレてくれたといっても過言ではない。
「あぁあ……!Aさんヒロインの少女漫画も良いかもしれません……!ボク得です……っ!」
「椋くんも頼む。日本語を」
恋愛フラグ。
だと。
シトロンさんが合間、そのように呟いた。
いづみちゃんのように、可愛く強かな誰にでも愛されるような女の子じゃない。
だけど、私には微塵も関係ないかもしれないけれど、たまには、こんな日があっても良いかもしれない……
「コミカライズして、Aさんが公に出るのも妬ける……!ボクは一体どうすれば……!」
…………のかなって。
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はゆー(プロフ) - そーちさん» あっあっ、ありがとうございます…!私には勿体無いお言葉です…!更新、お待たせしてしまい申し訳ございません…!皆無な脳みそひねってネタ出しして、がんばりますね! (2018年1月9日 17時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
そーち - とても面白いです。続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください! (2018年1月9日 11時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - まゆさん» ですよね!!ユニットソング各組しんどすぎて、それぞれ違った発狂になりますよね!(笑) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - 月美さん» わー…!!そのお気持ち、よく分かります…!!どの組も良いですよね!(*´`) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - どの組もそれぞれの発狂する点があるから選びたくないですね! (2017年11月27日 19時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆー | 作成日時:2017年10月7日 7時