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62話。 ページ17







帰り道、それぞれ違った制服を着た彼らに見つかり捕まってしまった。




「カラオケぇ……?えー……君たちとは何となく行きたくないんだけど……」




「そんなこと言うな馬鹿!」


「ついでだろ。つきあえよ」




下着セレブ組。

万里くんと天馬くんのセットは密かながら、そう呼んでいる。口に出したら引かれそうで嫌なので心の中でのみ言うようにしてる。





「万里くん天馬くん。今日は帰らせてくださいお願いします。行くにしてもお金持ってきてないからほら、いいよと言ってください」


「いいよと言いたくなくなるお願いの仕方だな」




「奢ってやるからついて来い」

「そんな横暴な……!」




万里くんの物の言い方は、さながら亭主関白の旦那のよう。やめなさい。女の子は大切に。



「いいから。ついて来い」

「ちょっと!!拒否権!!!」


ないに等しい拒否権のもと、私は万里くんに手を引かれた。こんなの胸きゅん仕草でも何でもない。






結局、庶民の遊び場と言っても過言ではないカラオケに到着した。言い直す。漂着した。


「カラオケはセレブの2人が来る場所じゃないよ」

「? 何言ってんだお前」



本気で頭を傾げられた。





「ほら。Aが先、曲入れろよ」

そう言ってリモコンを渡してくれる。イケメンなのか、いや私はそうは思わない。




早速、曲名を打つ。

彼らにイマドキの大学生の好みの音楽を求められているのか知らないが、そんな期待はぶち壊す。













「お前な……ふざけんな」

「そもそも、なんでだよ。
ノってる時に童謡入れんな」



「気分だよ気分」



にんげんって、いいなぁ……っ!
なんて、不意に思い立ってその曲を入れた。

それだけなのに。


この2人は怒る。ものすごく怖い。




「おやつとご飯と子供の帰りを待つトコの歌詞、全部カレーに変えられてるし……マジふざけんな」


「″あったかいカレーが待ってるだろな″だよ。そんな寮に帰ろうよ万里くん」




「今日もカレーかよ!」



さぁ、これからは、そんな馬鹿なお姉さんをカラオケに誘わないことだな。




2時間コースも無事に終わり、3人で帰路につこうとした時。





「次回はちゃんと歌えよ」

「そんな!!」



次回が存在してしまうのか。

奢ってもらった身だったため、そんな誘いに断ることが出来なかった。

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はゆー(プロフ) - そーちさん» あっあっ、ありがとうございます…!私には勿体無いお言葉です…!更新、お待たせしてしまい申し訳ございません…!皆無な脳みそひねってネタ出しして、がんばりますね! (2018年1月9日 17時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
そーち - とても面白いです。続き楽しみに待ってます。更新頑張ってください! (2018年1月9日 11時) (レス) id: 7dbd32ccfb (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - まゆさん» ですよね!!ユニットソング各組しんどすぎて、それぞれ違った発狂になりますよね!(笑) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - 月美さん» わー…!!そのお気持ち、よく分かります…!!どの組も良いですよね!(*´`) (2017年11月29日 16時) (レス) id: e0dbe52e99 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - どの組もそれぞれの発狂する点があるから選びたくないですね! (2017年11月27日 19時) (レス) id: dd4c972d72 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はゆー | 作成日時:2017年10月7日 7時

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