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「つーかあんた、あんまり化粧っ気ないな」
「化粧はしてるよ。そう、見えない?」
「オンナならもっとちゃんと覚えとけよ。肌きれーだし、飾るともっとイイ感じになりそうなのにもったいない」
「あまり目立つと“ジンギスカン”呼ばわりされて狙われるカナー……と思って」
「そんなのタチの悪ぃ肉食だけだろ」
ほら、ツラ貸せ。と言われて大荷物のまま連れ出された。
「アザミ、あんまりそのヒツジ借りとかないでね。オレのだから」
「は、はぁ……?!出会って一日でそんな関係なのか!?見た目に合わずハレンチ野郎かよ……!」
矛先が私に向いた。
「待って、えぇ!アザミくんこそ、その見た目に合わず死ぬほど純情なの?!それにユキくんは、“オレの荷物係”って意味で言ってるから!」
「ふふ、アザミはピュアだからね」
アダルトなお兄さんと一緒にいて大丈夫だったんですか、めちゃくちゃ気になって訊きそうになってしまったが自重した。
えらいぞ、私の中にいくらか残っていた社会性。
それからあれよあれよと化粧品をカゴに突っ込まれ……あぁ待ってそんなにお金持ってきてないよ。
「いい。俺が払う。俺が放っとけないだけだし」
「その一言でアザミ神推しが増えたぞ……」
「は?」
すみませんでした。
怖いのよ。出会って一日で私をここまでに扱う人、今日だけで2人目だから。
そして、手頃な席を見つけて。
近くで、タイチくんとオミくんとユキくんとアズマ様が一緒にソフトクリーム買って食べていた。
ここまでついてきてくれてありがとう、振り回しちゃいけないからもう大丈夫だよ。って言い忘れてた。既に振り回してるから次の機会にいろいろ奢ろう。
「とりあえず座れ。夜、支配人と出かけるんだろ?」
「……う、うん」
「んな……かっ、可憐な格好選んでもらっといてメイクが半端じゃ許されねーからな」
申し訳ないです、恐れ入ります。
メイクはあまり触ってこなかった分野だが、興味はあった。
目の前の彼に次々と施されていくのが凄くて、でも出来上がっていく様子は見られないからボーっと彼の手元を見ていた。
まさに、秒で終わるとはこのことだ。
慣れた手つきで仕上げてしまった。
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はゆー(プロフ) - ゆーなさん» お久しぶりです、、!長らくお待たせ致しまして大変申し訳ございません。3部の尊さとスランプと、両方と戦っておりました...。これからも折々で更新するかと思いますので飽きるところまでお付き合いくださると幸いです(TT)!! (2020年7月27日 0時) (レス) id: bdd67fba7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - わあああ!!!更新ありがとうございます、、!!!!莇くんもめちゃめちゃよかったです可愛かったですありがとうございました、、、(;;)番外編もとても素敵で面白いお話でした、!!これからも作者様のペースで無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年7月26日 21時) (レス) id: 405bb7cf7a (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - ゆーなさん» >>彼の良さを最大限引き出せるような文章を書けるよう語彙力の修行に行ってきたいと思います。探さないでください(?) と言いながら、私も文字数制限をぶち破ってしまいました。作者としても、やはり屈したくないです(抗うな)どうぞ、これからもよろしくお願いします! (2020年4月23日 0時) (レス) id: bdd67fba7b (このIDを非表示/違反報告)
はゆー(プロフ) - ゆーなさん» ゆーな様!お久しぶりです!コメントありがとうございます(;;)私のこと甘々に甘やかしてくださるお言葉をたくさん、、!個人的には受験で更新できなかった分を取り戻そうとしております(笑)がんばります(泣)莇くんあまり出してあげられてない印象です、、! (2020年4月23日 0時) (レス) id: bdd67fba7b (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 連投すみません;;文字数制限のため文章少しおかしいです。ちょっくら文字数制限恨んできます( (2020年4月21日 1時) (レス) id: 405bb7cf7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はゆー | 作成日時:2019年5月26日 21時