不 幸 少 女 ４【A3!】

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「……そっかぁ。4つの国は1度仲違いしそうになっちゃったんだね」

「それも、発端がセッツとテンマが訳分からんことで喧嘩して……」

「でも！それをジュウザくんとカズナリさんが助けたわけでしょ？2人はジャンヌ・ダルクだねぇ」


ジュウザくんが首を傾げながら聞いてたので、オミくんがすかさず「英雄のことだぞ」と言った。

まぁ、例えた私が何だけど、ジャンヌは女性なんですけどね。



「俺はカズナリさんからその話とか、兄ちゃんの話きいて、すごいかっこいいなって思って、兄ちゃんと兄弟の盟結んだんだ〜」


「少年漫画かよ……！青い……！素敵……！」

「そこ、感動するとこなの？」


私があまりに、ユキちゃんさんと申すので、彼自身に訂正された。今からはユキくんと呼び改めている。



「あれ！ユッキーにクモピ！それに皆も！」

「あ！カズくんだ！噂してたら来たッスね」


「件のジャンヌ……カズナリさん」


見た感じ、チャラいな……。



「あれ？！もしかして支配人ちゃんが言ってた子だ？！名前……えーっと！

Aちゃん！」


「あ、え、正解です！」


「敬語じゃなくていいよん！多分、Aちゃんのほうが1つ年上って聞いた気がするし！」



明るくて優しいチャラ男である。憎めないなぁ。こういうところに皆絆されて、仲直りしたのであろう。


「Aちゃん、めっちゃカワイイね！」

「カズナリ、正気？」

「正気なのか訊く状況って何?! ユキくん、フェアリータイプに見えたのに毒タイプだ……ひどいなぁ……」

「勝手に天使扱いしないでくれる」


「私は別に、強い男の子好きなんだけどね」


為す術もなくただ気持ちに沿った言葉を返すと、その後が返ってこなくなった。呆れ果てたのか、否か。


「……バッカじゃないの…………」




ジュウザくん、クモンくん、カズナリくんとは、何故かLIMEを交換した。

ここでサヨナラがするのが嫌らしい。その言葉が嬉しくてLIMEのQRコードをこの場にばらまいてしまうところだった。危うい。


ジュウザくんはついで感あったけど。
まぁカワイイからアリです。

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