不 幸 少 女 ４【A3!】

148話。 ページ13

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「ボクの恋愛話は未成年には聞かせないほうがいいかな」

「いやいや、アダルトすぎます」


これにも載せられないやん(メタ)



「まぁ、東さんのはAちゃんが個人的に聞いてください！てことで、Aちゃん！」

「東さん、そんな簡単に流されちゃうの?!」


「ふふっ、その時は添い寝しながらお話ししてあげるよ」

「そんな、子供寝かしつけるみたいな」


ツッコミがおらん。困るぞ困る。綴くんに振ろうと思ったのにこの場にいらっしゃらないのである。



「えー、私の恋の話なんてしょうもないよ？今まで付き合った人もいないし……」

「片想い遍歴でもいいから！」



渋々、昔話をするように語る私は彼女の言いなり(・・・・)。ところでいづみちゃん、私の扱いおざなり(・・・・)過ぎない？

つまるところ、韻を踏みたいオトシゴロである。……お前(私)は、何歳(いくつ)になったのや。




「私の初恋は小学生のときかなぁ」

「マセてるな」

「臣くんに言われるとグゥの音も出ないやつね」


ここぞとばかりにスコーンを女子会に差し入れとして持ってきてくれたタメの男の子。私はキミこそ初恋ドロボウだと思うのよ。



「まぁ、よくあるパターンだよ。小学校って、足が速くてジョークの言える男子が絶対的にモテるじゃない？」

「私のときもそうだった気がする。そう言えば不思議だよね、性格が二の次だなんて。世の摂理なのかなぁ」

「世の摂理かはわかんないけど、当時の私は周囲の皆につられて好きになったみたいな感じ」


「それただの流行りに乗じてみたオンナじゃん」



聞き手が辛口すぎるのどうにかした方がいい。的確だけど。

にしても過去の私に何言ってもわかんないよ、ちゃらんぽらんだったから。



「そう言う幸くんは本当にないの？一方的に、沢山告白はされてそうだけど」

「まぁね。オレ、顔はいいから」


「自分に自信のある男性ステキだと思うナァ……」


確かに、彼自身、芯を貫き通してるからこそ付き合うような恋愛には至らないんだと思うけど。



「まーでも、最近いいなって思った女はいるよ」

「女……。

誰だろう。幸くんにそう言ってもらえてるなら自信持ったほうがいいね、その女」


「2人して口悪いよ……」


幸くんをリスペクトしただけです。
怖がらせてごめんってばｧ……！



「ふふ……その女の人、ボクは誰だか検討がつくな」

「東さんが知ってるって、顔も広いんですね！すごいな……その女」


あっ、口が悪いわけじゃないよ。



＿＿＿


「あず姉……」

「ふふっ、言わないよ。安心して」

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