月の蝶は可憐に舞う (ページ40)

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秘伝書ページ40

『へぇ、それがその秘伝書』

夏未「えぇ、じゃあ、理事長室に行くわよ」

『なんで………あぁ』

夏未「ふふ、察しはつくでしょう？」

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やっぱり、理事長室の中から声と物音が聞こえた

染岡「早くしろ！見つかったらどうするんだよ！(小声)」

『とっくに見つかってるぞ』

夏未「考えが甘いわね」

風丸「A…？(汗)」

円堂「こ、これは…練習だよ！(汗)」

風丸「そ、そう！(汗)」

円堂「敵に見つからないようにする、練習なんだ！」

『言い訳が下手だなぁ…w』

夏未「はぁ、あんた達が探してるのって、これでしょ？」

円堂「！じいちゃんの秘伝書！！」

夏未「でも意味ないわよ？」

風丸「なんで？」

夏未「読めないもの」

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染岡「…暗号で書かれてるのか？」

壁山「外国の文字ッスかねぇ？」

風丸「いや、恐ろしく汚い字なんだ！」

「「「………」」」

「「円堂！！」」

『へぇ、こんなことまで書いてあるのか』

円堂「すげぇよな！ゴッドハンドの極意だって！」

『これ、野生中戦で使う技にぴったりじゃないか？』

「「「読めるのかよ！？！？」」」

円堂「だって、じいちゃんの特訓ノート読んでるから！
でも、Aはなんで読めるんだ？」

『私は……昔見た事があるから…かな』

円堂「そうなのか？
あ、そういえば、さっきAが言ってた技！
どこいったー？これだ！

イナズマ落とし」

『一人がビョーンと飛ぶ…もう一人がその上でバーンとなってクルッとなってズバーン…これぞイナズマ落としの極意…………すまん円堂、頭が痛くなってきた』←

円堂「大丈夫か？」

壁山「ビョーンとかバーンとか、そんなんばっかじゃないスか」

『擬音しかなくてはは理解が難しいな…』

風丸「円堂。お前のじいさん、国語の成績良かったのか？」

円堂「さぁ…サッカー一筋の人だったらしいから…」

染岡「あんだけ騒いでビョーンとバーンか…
もうちょっと書いてくれよ…」

円堂「でもさ、爺ちゃんは嘘は吐かないよ
ここには本当にイナズマ落としの極意が書かれているんだ！
後は特訓さえすれば良いんだよ!」

風丸「どっから来るんだー？その自信」

『円堂らしい答えだな』