歌い手なんてならなきゃよかった

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「ぷっ……ギャハハｯ！」


朝の食卓にロリコンの笑い声が響く









「で、坂田はCD間違えて？w
センラとAは必死に取り繕って？w
挙げ句の果てにそらるさんを押し倒したんだ？w
うらたんも大変だったね〜www」


やばい


今すぐぶっ倒したい









昨日のことをまとめると


坂たんは結局あまつのCDではなく僕のCDを買い


それを知らない僕とセンラちゃんは必死に取り繕う


奏多を部屋に入れたはいいものの誤って床ドンする


そして、まさかまさかのうらたんに見られるという


何このカオスな状況









『センラちゃん……ありがとね』


「あぁ、うん。意味なかったけどね……」


ハハッと力なく笑うセンラちゃん


その隣で今にも泣き出しそうな坂たん



「ごめんねゆずちゃん。俺間違って…」


『大丈夫だよ坂たん！僕嬉しかったから！』


さっきからこれの繰り返しである









「あーゆずちゃん。時間大丈夫？」


うらたんに言われて時計を見る


『うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉』


7時45分


完全遅刻だ









『ごめん皆！いってくる！』


「「「「いってらっしゃーい」」」」


あの4人をこのままにしておいていいかと迷った


でもそんなこといってらんない


ローファーを履いて学校へと走った

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