偽善者。【童磨】

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「怖くないと言ったら嘘にはなります」




「ただ、それ以上に怒りの方が強いかもしれませんね」




『俺そんなに悪いことした？むしろ君を助けてあげた命の恩人だと思うんだけど…』




ほんとに分からないなぁ




やっぱ鬼って警戒されるよねー




『俺が鬼だから怒ってるの？』




「鬼であっても私の命を助けてくださったのは変わりませんからそこは違います」




『じゃあなんで？そんなに壁作んないでよー』




「助言をするとすれば、私は偽善者が嫌いです」




『何それ！俺がその偽善者ってやつだって事？』




「気づきましたか？」




俺はその偽善者ってやつがよく分からないけど




この女の子に好かれていないことだけは分かる




『初対面なのに随分刺々しいなぁ』




なぁんて話してたら




女の子が倒れそうになってたから支えてあげる




『クマが凄いけど大丈夫？』




『あれ、寝ちゃった？』




この子の家も分からないし




とりあえず俺の部屋に行くかぁ

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