俺はそこまで派手に育てた覚えは無ぇ

派手3 ページ5

須磨さん達が作ってくれた晩御飯をありがたく頂いたあとは一日の疲れを吹き飛ばすお風呂だ


『ふぅぅぅぅーーーーほぐれるぅぅ』


やっぱいいわぁお風呂最高汗が流されていくのがわかるね


『ッテ！』


額に痛みがはしったため鏡を見てみる
髪の毛で隠れて見えなかったが水に濡れたら丸見えだ


『今日の稽古でつけたんかー…これでも一応女の子なんだけどな…』


思いのほか傷がしみるのでいつもより早めに上がった
自分の部屋まで行く途中の廊下で見つけた人物に声をかけてみる


『師範！お風呂あがりましたよ、次どうぞ』


宇「………………」


『し、師範？あの、そんなに見つめても何も出ませんよ？』


え？なんなのこの人、ずっっと人の顔眺めてくんだけど


宇「お前その傷どうするつもりだ」


『傷？あぁこれのことですか？こんなもん派手に放置しとけば治りますって！』


宇「はぁ！？おま、それ、ほっとくつもりか！？」


そんな怒んないでよぉぉ！だって自分の傷なんてどうしようが勝手じゃぁぁん！


宇「自分の傷なんてどうしようが勝手だとか思ってるだろ」


うわ読まれてる


『ま、まままま、ままさか！！そんなこと思うわけないじゃないですかー！』


宇「どっちでもいいけどよ俺が派手に治療してやるから来い」


『いや、くすり塗るくらい自分でできますって！』


宇「いいから来いよ」


『はぁーい……』


実際はあのやたらスースーしててしみる薬塗られるのが嫌っていうのもあるけどね…






‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
『ッダダダダ！！痛い！いたいって！おい！師範!!!!』


宇「それが人にやってもらってるやつの態度か！」


『師範が勝手に治療し始めたの！！私頼んだ覚え無いですから！！』


宇「アァ！？おめぇは俺が無理くりにでもやらねぇとぜってぇ薬塗ンねぇからやってやってんだろ！」


痛い痛い痛い痛い痛い染みる染みる染みるぅぅぅぅ
まじでほんとにその整いまくった顔ボコボコに殴ってやろうかとか思うわ！


宇「100億年早いねそんなこと考えるだけ無駄無駄」


『ﾁｯ』


宇「もっと染みる薬にしてやろうか？(ｲﾗｧ」



『へーーんそんくらい今の私にはどうってこと無いもんねぇぇ！』









その後屋敷中に悲鳴が轟いたのは言うまでもない






宇「あいつ馬鹿なんじゃねぇの？」

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