丗漆 ページ46
宇髄side
しかしAがケガとはな
あいつ最終選別だって木の枝に引っかかって転んで膝に擦り傷作っただけでそれ以外は無傷で帰ってきてんだぜ?
確かに至らねぇ部分もあるとは思うが派手に剣士の素質はあると思う
『流石に十二鬼月相手は早かったか?』
そんな事を考えていたらあっという間に蝶屋敷に着いた
ア「Aさんなら今は部屋にいると思いますよ」
髪の毛を二つに結った女は俺の姿を見つけるなりそう声をかけてきた
そいつに礼を言って部屋へ向かう
『おう、派手に感謝するぜ』
部屋から物音がしない。寝てんのかもしれねぇ
静かに扉を開ければAは規則正しい寝息をたてていた
隣に座ってAの顔を見た時ふと思ったことがある
『お前、もしかして泣いたのか?』
目元が赤く腫れていてよく見ればうっすらと涙の跡が残っている
指先でそっと撫でてやれば邪魔だとでも言うように寝返りをうってしまった
し「宇髄さんいつの間に来ていらしたんですね」
『胡蝶か。暇なわけじゃねぇが継子が怪我したっていうと派手に心配でな…』
し「師範は皆そういうものだと思いますよ。自分の継子は可愛いですから」
悲しげな笑顔を浮かべた胡蝶もその気持ちが痛いほどに分かるんだろう
し「そういえばAさん、何か悩みを抱えているようでした」
悩み?聞いた事ねぇぞ
し「私がAさんの様子を見に行った際のことなんですが、何かに怯えているようでした。怖い夢を見たと言っていましたがどうもそうは思えなくて…」
今まで一緒に生活してきてそんな場面にあったことは無い
家族が鬼に襲われた夢を見たときは流石に泣いてはいたが怯えるほどだったか?
し「何かあったら相談してくださいとは言いましたが、きっと宇髄さんが相談に乗ってくださる方がAさんも話しやすいと思います」
『明日退院だったよな?俺は非番だからそん時にでも聞き出してみるわ』
し「役に立てずにすみません…」
『いや、謝ることじゃねぇよ。むしろ俺の方が迷惑かけちまってすまねぇ。教えてくれて助かった、ありがとな』
また明日と別れを告げて屋敷を出る
何かに怯えてるねぇ
色々と考えてみるが全く予想がつかない
分からないことを考えても仕方ねぇ
明日直接本人から聞き出すしか方法が無い
『1人で抱え込むなっつーの』
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流星群(プロフ) - マロさん» ありがとうございます!そこまで言って頂けるなんて…!伊黒さんend了解です! (2020年3月20日 18時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
流星群(プロフ) - 時雨さん» 何度もすみません!全員っていうのは柱とかまぼこ隊(禰豆子を除いた)12人分ってことでしょうか?理解力無くて申し訳ないです! (2020年3月20日 18時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
マロ(プロフ) - 初めましてマロと申します。楽しく作品読ませて頂いております!! ヤンデレすきなので、この作品に出会えて嬉しいです笑 もし可能でしたら伊黒さんend等も書いていただけないでしょうか?可能でしたら是非ともお願いします! (2020年3月20日 13時) (レス) id: d8cf0d1c15 (このIDを非表示/違反報告)
流星群(プロフ) - 時雨さん» 分かりました!ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
流星群(プロフ) - アイさん» 了解です!ありがとうございます! (2020年3月8日 3時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2019年12月12日 19時