もう、離してください

廿壱 ページ24

煉「む！Aではないか！どうしたんだこんなところで！」

げっ、煉獄さん…
何となくこの前から警戒しちゃうんだよね…

『い、いや天元様に傘を届けたついでに柱の方に挨拶をしようと思いまして…』

し「それで今私が案内していたんです」

煉「そうか！俺も一緒にいていいか？」

え、うそ来んの？

し「えぇ、Aさんも知っている方が多い方が安心でしょうし是非」


やめてぇぇ！？しのぶさん!!!!やめよう！？

私の意見は何処に！？


そんな願い虚しく着いてくることになってしまった煉獄さん

煉「ではAの気になる奴いるか？そいつから紹介していこう！」

いつもの大声でそう聞いてくると

おもむろに私の肩を掴んできた

と思えば




いでででででで！！！

ちょ、痛い！どんだけ力強いんだって！爪！
肩にくい込んでるぅ！

『あの煉獄さん、ちょっと肩痛いです…』

ちょっとっていうかかなり痛い…

煉「おっと、すまない！少し力んでしまったようだ！」

そういうと肩から手を離すことなく力だけを緩めた


……おめぇ今のわざとだろ！

どう考えたって力んだのレベルじゃなかった！

明らかに爪くい込ませに来てたもんね！

つーか肩から手ぇ離せや！怖いんだよ！もう！


こんなこと考えてた所でらちあかないから次いくけどさぁ…



『個性的な方多すぎて全員気になります…』

1人は白目で涙を流し、1人は露出度高めで目を血走らせていたり…
全員紹介してもらわないと無理だ

し「では手前から参りましょうか」

『お願いします』

し「時透さん、もしもーし、もしもーし」

雲を眺めている少年はこちらを気だるそうに見つめ

時「なに？」

それだけ放った

し「こちら宇髄さんの継子の夕霧Aさんです。任務等で同じになった際は是非仲良くしてあげてくださいね」

『夕霧Aです！よろしくお願いします！』

時「それ今聞いたよ。同じこと何回も言わなくて良くない？」

うわぁ…見かけによらずかなりの毒舌だ
一応自分からも名乗るもんじゃないの？

時「時透無一郎。僕の名前」

無愛想だなぁ……

名前だけ言ったら帰るのかよ、どんだけ嫌われてんだ私

し「名前を教えていただけたので嫌われてはないと思いますよ」

『顔に出てました？』

し「はい。なんとも言えない顔してました」

お、お恥ずかしい…

あそこまで冷たい態度を取られたことがないから少し戸惑ってしまった

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