もう、離してください

拾捌 ページ21

Aside

『ふぅげぇぇぇづがれだぁぁぁぁぁ』

宇「おい」

『なんすか』

宇「帰ってきての第一声がそれか？派手にかっこ悪いぞ今のお前」

『うるっさいっすよ天元様、こっちは部屋がぐるぐるぐるぐる回る部屋で苦労したんです』

でも本当に疲れた
炭治郎も骨を折っていて無茶はさせられないし
頭は使わないといけないし


『あの、なんかありましたか？』


黙って見つめてくる天元様

宇「お前知らない間に口悪くなったなぁ…随分と言うじゃねぇか」

まぁそれはちょっと思う
一番最初の私見て？

はい、皆さん見ました？

もう1回今の天元様への口の聞き方を読んでいただきたい



これはもう明らかに口が悪くなってます


元々お淑やかキャラではないからそこはしょうがない
別に口悪いキャラでもないけど…
いわゆる普通キャラ

おっと…あんまり内部事情は晒すものじゃないね


『誰だってそういう時はありますからあんまり気にしないでください』

ニコッと笑って部屋に戻ろうとすると




宇「お前何か隠してねぇか？」




『えっ？』

冷汗が首筋を伝う

どっちのことか

いや、多分炭治郎のことだろう

煉獄さんのはあれはきっと酔っていたんだ

怖かったけど！あれは気のせい

だとして

炭治郎の方は＿＿


『何も無いですよ？何かあったら天元様に言うようにいつもしてるじゃないですか』

宇「そうか…それもそうだな。引き止めて悪かった。今日はもうゆっくりしてろ」

『そうさせてもらいます』

軽くお辞儀をしてその場を去る


『ふぅー…危なかった』

危うく炭治郎のことですか？とか聞き返すとこだった
聞いたとこで天元様は炭治郎のこと知らないしね



もう疲れた今日はお風呂に入って明日また稽古を頑張ろう……

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