肆拾弐 ページ3
『こんな美味しいお店があったなんて…!』
炭治郎は色々な事知ってるんだなぁ
長男って出来ないこと無いの?
なんて錯覚してしまうくらい
『?私の顔になにか付いてる?』
ふと炭治郎が私を見つめる視線に気付いた
炭「いや、似合ってるなと思って」
「笑顔が」
私なんかよりよっぽど綺麗で、素敵で、
"純粋"
彼の為にあるんじゃないかって感じてしまうほどの優しい笑顔だった
その笑顔を私に向けてくれていると知ってか知らずかより一層輝いて見える
炭「なぁA……無理にとは言わないが…その、悩みがあるなら相談して欲しい」
『えっ?』
炭「さっきから暗い顔をしていることが多いし、何より辛そうな匂いがする」
言いたく無いなら無理強いはしないけど…
私の気持ちを考えた上で最大限の気を使った言葉
炭「ただ、やっぱり……………頼られたい」
基本的に人に自分の願望を話したりしない炭治郎が
『頼られたい……?』
炭「心配なんだ。とても辛そうな匂いがするのにAが1人で抱え込んでるのが……俺だって長男だし、何よりAの役に立ちたい」
やめてよ
そんな真っ直ぐな目で見ないで
『言いたくなっちゃうじゃん…』
炭「それとも俺は頼りないか?」
『違う…炭治郎はそんなんじゃないよ!頼りないとかじゃなくて、その……』
言ったら迷惑をかけるのが分かりきってる
それだけは避けたい
炭「俺はAに笑顔でいて欲しいんだ。だから思い詰めて考え込んでいる所放っておけない。今すぐには無理でもそのうち相談くらいはしてくれないか?」
"炭治郎は人狂わしだ"
いつしか善逸が私に言ってきたことを思い出す
今ならその意味がよくわかる
『ありがとう。それを言って貰えただけでも十分だよ』
炭「辛い時はいつでも言ってくれ!あ、じゃあ俺はそろそろ蝶屋敷に行かないとだから」
『うん、気を付けて。本当にありがとう』
笑顔で感謝の気持ちを伝えれば炭治郎はとびきりの笑顔をかえしてくる
ドキッ
あぁ、私はこの感情の名前を知っている
(頼られたい…なんて言われるとちょっと期待しちゃうじゃんか)
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流星群(プロフ) - ありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しい限りです!(*^^*) (2020年4月11日 0時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 続編おめでとうございます!(* ´ ▽ ` *)ノとても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流星群 | 作成日時:2020年3月30日 0時