検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:18,545 hit

肆拾弐 ページ3

『こんな美味しいお店があったなんて…!』

炭治郎は色々な事知ってるんだなぁ
長男って出来ないこと無いの?
なんて錯覚してしまうくらい

『?私の顔になにか付いてる?』

ふと炭治郎が私を見つめる視線に気付いた

炭「いや、似合ってるなと思って」


「笑顔が」


私なんかよりよっぽど綺麗で、素敵で、

"純粋"

彼の為にあるんじゃないかって感じてしまうほどの優しい笑顔だった

その笑顔を私に向けてくれていると知ってか知らずかより一層輝いて見える

炭「なぁA……無理にとは言わないが…その、悩みがあるなら相談して欲しい」

『えっ?』

炭「さっきから暗い顔をしていることが多いし、何より辛そうな匂いがする」

言いたく無いなら無理強いはしないけど…
私の気持ちを考えた上で最大限の気を使った言葉

炭「ただ、やっぱり……………頼られたい」

基本的に人に自分の願望を話したりしない炭治郎が

『頼られたい……?』

炭「心配なんだ。とても辛そうな匂いがするのにAが1人で抱え込んでるのが……俺だって長男だし、何よりAの役に立ちたい」

やめてよ
そんな真っ直ぐな目で見ないで

『言いたくなっちゃうじゃん…』

炭「それとも俺は頼りないか?」

『違う…炭治郎はそんなんじゃないよ!頼りないとかじゃなくて、その……』

言ったら迷惑をかけるのが分かりきってる
それだけは避けたい

炭「俺はAに笑顔でいて欲しいんだ。だから思い詰めて考え込んでいる所放っておけない。今すぐには無理でもそのうち相談くらいはしてくれないか?」

"炭治郎は人狂わしだ"
いつしか善逸が私に言ってきたことを思い出す
今ならその意味がよくわかる

『ありがとう。それを言って貰えただけでも十分だよ』

炭「辛い時はいつでも言ってくれ!あ、じゃあ俺はそろそろ蝶屋敷に行かないとだから」

『うん、気を付けて。本当にありがとう』

笑顔で感謝の気持ちを伝えれば炭治郎はとびきりの笑顔をかえしてくる



ドキッ



あぁ、私はこの感情の名前を知っている






(頼られたい…なんて言われるとちょっと期待しちゃうじゃんか)

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←肆拾壱



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
160人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , ヤンデレ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

流星群(プロフ) - ありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しい限りです!(*^^*) (2020年4月11日 0時) (レス) id: 6549512396 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 続編おめでとうございます!(* ´ ▽ ` *)ノとても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年3月30日 13時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:流星群 | 作成日時:2020年3月30日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。