うつくんのにっき【d!】【ut】 (ページ7)

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Day 6 ページ7

日曜日…それすなわち1週間の終わり、もしくは始まり。
今週は情緒がまあ不安定やった。お疲れ様ってやつやな。

暇やった。
またAちゃんとこ顔出そうかな、と思われるのは自然だった。

からんころん、となったベルの向こうには、髭を貯えている老人が見えた。
しかもカウンターに。

「あれ…Aさんって今居ます？」

「Aさんなら女性に呼ばれて出ましたよ。」

「…長い黒髪の、身長高い人だったりしました？」

「えぇ、お知り合いですか？」

嫌な予感がした。
「用事があったんで探してきます、！」

おそらく店主の静止に振り切って飛び出す。
会社近くだから見られていてもおかしくはない。
あの様子なら…やりかねない。

左の開けたところには行かないだろうと踏んで右手に走る。久しぶりの運動に呼吸が荒くなって、眼鏡がズレて。

少し先の路地裏に2人を見つけた。
身長の高い元カノが、Aちゃんを睨みつけている。

「ｯはぁ、待ってや…！」

俺の割り込みに驚く2人。
元カノの方が、左手をサッと後ろに隠した。

「うつさん、なんでここに…？」

「…後で説明するわ。とりあえず、左手のもん出しぃや。」

頑なに首を横に振った。
ほんまに、そんな子やないと思ってたんやけどな。

「…なぁ、失望したわ。
俺との問題やん？赤の他人に危ないことするような人やと思わんかった。」

そこまで言って、やっと。
目に涙を貯めて俺の横を走っていった。

「うつさん、えっと…」

「僕のせいで、ごめんなぁ…」

好きな子を危険な目に合わせたこと。
目の前で酷いことを言ったのを
聞かせてしまったこと。
…無理をして笑った。本当に笑えているだろうか。
目の前のAちゃんは不安な表情で、俺のせいでこんな顔をしているのだと思うと罪悪感に押し潰されそうになった。

Aちゃんをお店まで送って、何も食べる気分じゃなくて、店主には申し訳ないけれど何も頼まず店を出た。
ドアのベルが、2回揺れた。

「うつさんｯ！」

「ぉわっびっくりした…」

店員の身なりそのままAちゃんが出てきて、なんとか転ばないように受け止めた。

「家まで、送ってください…！」

「…へ、？」

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