金属バットを振り回す【FGO】 (ページ22)

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彼女がシャーロックホームズシリーズを探していると名探偵はどこかに行ってしまっていた
嫌がらせをして普段より形勢逆転を図ろうとしたが少しやりすぎたようだ

しかしうるさくしてはいけないので隅から隅まで探し回った

そうすると児童書の場所に名探偵がいた

「日本語から勉強ですかな？」
「君は今僕が話してる言葉が何かしってるかい？」
「あ、そうだね、なんで？」
「なんか、わかるんだよ」
「うわ曖昧」
「曖昧だが僕の中のイメージはそうなんだ」

というか今はそんな時ではない
アーチャー探しをしていたのだ

「で、どの子供？」
「子供なもんか、あのジジイが見えないのかい？」
「あのおじいちゃん？な馬鹿な、まあイケメンではあるけど」
「君なにか間違ってないかい？英霊とは英雄だ。歳なんて関係なく皆が皆立派な功績を持っているものさ」

いや、お前ジジイとか言ったじゃん。そう言いたかったが話題の人物に言葉は遮られた

「ジジイとは、随分な物言いじゃないか」

ホームズ、とふざけたようで恨みを持つような、そんな声で彼は名探偵に話しかけた

「お会いできて光栄だ、プロフェッサー。あなたの耳は衰えていないようだ」
「いや、私にもここまで嬉しいことはもう無いと思うよ、恨みを晴らす大チャンスだ」
「残念ながら僕は、僕を攻撃でもしたらあなたを失格にだってできる」
「ルーラーか。セイバーなら良かったのに」
「僕も戦えなくてガッカリしたさ」

じりじりとした緊張感のある雰囲気に彼女は数歩後退りした
しかし彼女は冷静になってアーチャーの真名が分かった気がした

ホームズに恨みのあるプロフェッサー、つまり教授と言えば自ずと答えは出てきた

でももし、予想通りであれば彼はなぜ子供に人気だったのか、予想の人物であれば子供などと遊ぶとは思えない
むしろ邪険に扱うだろう

そう彼女が思案している途中でアーチャーは彼女に気がついたようだった

「ム、あのお嬢さんがおまえのマスターか？」
「そうだが、知ってるのかい」
「いや、まさか。でもいーなー私も女の子のマスターがよかった！」

男はやだネ、むさくるしい
なんて言い終える前にアーチャーの腰には蹴りが飛んできた

「悪いな、むさくるしくて」
「ゲッ、来てたのかよ」

聞いたことのありそうな声に彼女が振り返ると昔馴染みがいた

「あ、ようA」
「カズじゃん、久しぶり」
「お前も聖杯戦争に？」
「いやー、補助？みたいな？ほとんど参加はしてない」
「そっか、良かった」