2話 ページ2
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わたしは何も見ていない
わたしは何も見ていない
鍵当番の帰り道
苦しい気持ちでいっぱいの胸を押さえて
友人のテヨンの元へダッシュする。
「ごめん!遅くなった!」
TY「ほんとだよもう…あれ」
「えっ、なに」
TY「なんか見たの?」
「は、なんで」
TY「汗すごいよ」
焦りすぎて
ブワッと汗が出たよう。
ハンカチですかさず拭くものの
テヨンを誤魔化すことはできなかった。
TY「ユンギか」
「っえ」
TY「あたり?」
がしゃんとすごい音を立てて
グラスが落下する。
TY「Aのことならわかるよー」
「うん…またしてた…」
TY「だと思った」
わたしは幼馴染のユンギが好き。
何をされても
何を見たとしても
どんなに苦しくても
好きの気持ちは変えることすらできない。
TY「それでも好きなんでしょ?」
「嫌いって思うことは山ほどあるのに。」
TY「辛いねーまたあの女?」
「うん」
TY「最近あの子がお気に入りみたいだよね?
結構噂になってるよ?」
「はは、そーなのね」
いっそのこと
わたしも抱かれてしまえなんて
何度思ったことか。
でもそれじゃ周りと一緒って
どこか嫌がる自分がいた。
抱かれて終わり
他の子と一緒
そんな気持ちで
好きという気持ちをかき消したくなかった。
噂を聞くたびに
頭が痛くなって
嫌い嫌いって何度も思うのに
結局目で追ってしまってて
いつ嫌いになれるんだろうか。
TY「つらいね」
「何回も言わないでよ悲しくなる」
TY「代わりにハンバーグ食べようか?」
「それは遠慮しとくよ。」
その時
わたしのスマホには
一件連絡が来ていた。
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もも - 続編の作成頑張って下さい (2018年8月22日 10時) (レス) id: 29a507218a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨宮 | 作成日時:2018年7月14日 16時