僕の元カノ (ページ40)

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40話ページ40

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ご飯をご馳走になった

あの日以来ジョングクとは話さなくなった。

同じ音楽番組には出るものの

やはり会う時間もないし

すれ違ってもグクは目を合わせないように

している気がした。

私何かしたっけって

謎に包まれてしまっている。

何回目だっけ

舞台裏の椅子で悩み伏せるのは。

TH「Aちゃん」

ステージ終わりで

少し汗が首を伝っている。

「テヒョンさん、お疲れ様です」

また髪を染めたのか

金髪に光る髪の毛は

つるつると透明感が出ている。

TH「相変わらずステージすごかったね？衣装もいつもと違う？」

つかつかと

靴の底を鳴らしながら

近づいてくるテヒョンさん。

「て、テヒョンさん…」

TH「んー？何？」

私の胸元にあるリボンを撫でながら

何の気なしに

返事をする。

「お顔近くないですか…？」

TH「えー？そう？」

首にまで近づいてくる綺麗な顔。

どうにか避けようとそらしているけど

どうにもならない

というかさらに近いような…？

TH「衣装いつもと雰囲気違うね」

「そ、そうなんです変えてもらったんですよ」

つっと細長い指が

ウエストをゆっくりなぞった。

TH「Aちゃんは誰が好きなの？」

「えっ」

TH「これと言って言える人いないでしょ？」

グイグイと迫るその顔と

追い詰めるように重なる言葉。

「わ、わたしはグクが…」

TH「グクとか言いつつジフンと一緒だよね？」

「一緒って後輩として…」

TH「後輩なのにあんな夜遅くにAのうちから出てくる？」

「なんのこと…？」

さらに近づく顔に

心が圧迫され始める

TH「誰でもいいんでしょ？Aちゃん可愛いからさ、ね、一回だけどう？」

頭の奥が痛くなった。

ズキズキと響く

テヒョンさんの唇が近づいた時

だめだと思った。

ちがうって、

「私はジョングクが好きなんです！」

ぐいっとその顔を押しのけた。