僕の元カノ (ページ33)

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33話ページ33

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ジンさん手作りの美味しいご飯をご馳走になった。

私じゃできないような味付け。

少し羨ましく思ったりした。

ジョングクの隣だったから

すごく緊張してしまってる。

顔こわばってないかな

ちゃんと笑えてる？

JK「もう遅いし帰る？」

「あーそうしようかな明日も仕事あるから、」

TH「えーもう帰っちゃうの」

「ごめんなさい、また来ますから、ね？」

JM「子供あやしてるみたいだけど敬語なんだね？笑笑」

TH「そーなんだよジミナ！全然タメにしてくれない」

やりとりを聞きながら困っていると

後ろから声をかけられる

JK「外に出よ？送ってく。」

「あ、うん」

大きな宿舎から出ると

いつのまにか沈んでしまった夕日。

それと同時に顔を出した満月。

「すごい楽しかったな」

JK「そう？」

「私賑やかなところでご飯食べるの久しぶりで、楽しかった」

JK「また来るといいよ」

「や、また迷惑に…」

JK「きっとみんなも喜ぶからさ、ね？」

「今度は連絡していきます…」

JK「うん笑笑」

いつになったら想いが伝えられるんだろ。

グラグラと揺れる気持ち。

その本音をいつ言える？

大きな手が

肩を小さく叩いた。

ちゅ

小さく響いた音。

何が起こったのか訳がわからない。

目の前にあるジョングクの顔。

触れた柔らかい感覚。

「なん、で、」

JK「これが最後だからちゃんと諦めつけるから、許して？」

「え、どういう…」

JK「ついたよ、ここら辺だよね？」

「や、まって、」

JK「明日仕事頑張ってね、じゃ、また明日。」

何も言わずについて来た足

今度はピタリと止まった。

ちゃんと諦めつける？

その疑問すらも言えず

小さくなったジョングクの背中見てる。

『ヌナ』

メッセージが届いたことに

私は家に着くまで気がつかなかった。

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