僕の元カノ (ページ19)

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19話ページ19

ジフンside

ヌナにまたあって

その場でまた立ち話。

「bts 見た？やっぱかっこいいよね？」

「僕も見ました！テヒョニヒョンかっこよすぎます」

楽屋で見たbtsのステージ。

きっとヌナも見てるんだろうなって思って

メンバーと一緒に見た。

やっぱり先輩は違って

僕のところが人数が多かったとしても

人気度は全く違う。

歌唱力も違う。

まだまだ同じところには立てなそうな気がする。

ヌナと盛り上がっていると

聞き覚えのある低い声が耳に届いた。

そう

僕の憧れテヒョニヒョン。

ステージ裏じゃこんなに可愛いのに

ステージの上だとすごくかっこよくて色気もあって

それでも元々の明るさが滲み出ている。

誰よりも目立つオーラを放ってる。

JK「あいつはAの何なの？」

遠ざかった先輩の背中を確認して

我にかえると

すごくいやそうな顔をしたジョングク先輩がいた。

ヌナは困ったように眉を下げて

えっと、えっと、とおどおどしている。

せっかくお化粧してもらったのに

そんな顔したら崩れちゃうよ。

「僕のですよ」

「えっ、ちょっ、」

今にも折れてしまいそうな細い腕を手に取り

ついでにジョングク先輩を睨みつけて

その場から走り去った。

荒いヌナの呼吸は聞こえてる

でもここで手を離したら逃げしまいそうだから

さっきよりも離れた場所まで連れていく。

僕に振り向かないってことくらいわかってるんだ。

それでもどうにかヌナの力になりたい。

「引っ張ってごめんなさい痛かったですか？」

「ううん、だい、じょ、うぶ…」

はぁはぁと手を離したと同時に膝に手をついて

肩で大きく呼吸をした。

ひたひたと汗が垂れていた。

「ごめんなさいあんなこと言って。」

「え…？」

「僕のですよなんて言っちゃって。」

「あぁ、大丈夫だよ…でも無理してそんな嘘つかなくていいんだよこちらこそごめんなさい。」

無理して嘘なんかつかなくていい

確かに無理はしてる

でも

「僕はいつかそんなことが言えるような存在になりたかった」

「え…」

「もうわかってますよ僕なんか眼中にないことくらい」

好きでしたよヌナ

ものすごく

心の底から好きでした

「ヌナはジョングク先輩しか見てないよ。」