僕の元カノ (ページ18)

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18話ページ18

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アルバムに収録されてる新曲を

armyやいろんな人の前で歌った。

俺らの目の前は数多くのライトが光って

すごく綺麗だった。

衣装のスパンコールに反射する光が

ヒョン達をさらにカッコ良く見せる。

とくにテヒョニヒョンなんてめちゃくちゃかっこいい。

輝く汗とか。

そんな、浮かれてる気持ちはあっという間に消え去って

ステージ裏は最悪。

気持ちよく歌って

ステージから降りてくると

さっきの光景がフラッシュバックする。

汗が滴る感覚が首に張り付いて

口にはべったりと唾液がくっついて

喉からは声が出そうにない。

まだAはジフンといた。

今度は少し違う位置にいたのだけれど。

俺はみんなから置いていかれたように

廊下に一人取り残された。

「あ、ジョングクくん！ステージ見たよ？」

「ずっと一緒にいたの？」

「え？」

テヒョニヒョンに見惚れてるジフンはそのままに

開いた口は止まろうとしなかった。

「あいつとずっと一緒にいたの？」

「や、」

「俺がステージに立ってる間も？」

「そ、そんなわけないよテレビでジョングクくんがステージに立ってるところ見たよ？」

あわてた様子で説明をしだした。

たしかにさっきと衣装が違うし

マイクもついてるし支度はしてたみたい。

何焦って声にしてんだろ

俺って恥ずかしいやつ？

でも気になるんだよ本当に。

なんで

なんで

俺じゃなくて？

「こいつはAの何？」

「えっと…」

「なんでずっと一緒なの？」

問い詰めちゃダメ

聞きすぎちゃダメってわかってるのに

止まらない。

困ってるじゃん

明らかにAは、困った顔をしてる。

JF「僕のですよ」

Aよりもがっしりとした白い腕が

Aの腕を掴んだ。

「え…」

「ちょっ、ジフンくん…！？」

甘い匂いを漂わせる。

Aの腕をしっかりと握って

俺の前から去っていった。

残された俺はまたひとり。

広い空間の中でひとり。

今なんて言った…？

NJ「おーいジョングガ、どうした？」

Aが消えていった方と反対の楽屋から顔を出したナムヒョン。

NJ「なんで泣いてるんだ？」

言われるまで気づかなかった

流れ落ちる涙に