２６振り目:本霊和泉守 ページ31
宏介side
『うっ...』
目を覚ましたそこは、何もない真っ白な空間だった。どこまでも広がる白、白、白...長時間ここにいたら確実におかしくなるだろう場所
たしか俺は...毛利を庇って、検非違使に斬られて、足手まといはごめんで気合いでなんとか一体倒して...折れたのか
「まだ折れちゃいねぇよ。まぁ刀剣破壊寸前だったけどな」
『？...！？』
身体が動かなくて仕方なく首だけ動かせばそこにいた存在に驚いた
『和泉守...兼定...？』
和泉守「の、本霊だな。今回のことを利用させてもらって、ここに呼び出させてもらった」
たしかにあの飛鳥の本丸にいた刀剣男士とは纏う空気がちがう。たしか本丸の刀剣男士は依代を使って顕現した分霊だとかいうのを聞いたことがあった
...分霊でもない、一度は死んだ人間の魂が依代に入ったことに対して腹を立ててここに来たか？
『...なんの用か知らないが、消すなら一思いに消してくれ。俺にはもう、大事なものなんてなにもないんだから』
俺に言葉に一瞬顔を歪めた和泉守はその場にあぐらをかくと頭を下げてきた
和泉守「すまなかった。お前の魂が俺の分霊に入ったのは、俺がそう仕向けたからだ」
『...は？』
そんな前置きからはじまった話は、そう簡単に信じられるものではなかった
あの日、俺が舞を庇って信号無視のトラックのせいで事故死したことはなにも偶然じゃなくて、敵たる歴史修正主義者が仕組んだことだと
本来の歴史なら、俺は母さんの命日たるその日の次の日...政府に勧誘されて審神者になっていたこと
歴史修正主義者が俺を狙ったのは、和泉守兼定と同じ魂を持っていたから。それがなんの影響を及ぼすかは不明らしいが、敵にとっては厄介らしい
和泉守がなんで俺を分霊に入れたのか。それはブラック本丸で傷つき、自ら折れた分霊を癒すため...同じ魂の俺と入れ換えた方が都合がいいと判断したから
和泉守「人間のことをとやかく言える口じゃねぇ...だがお前の魂を放置しておけば、輪廻転生も関係なくお前は消されていた、だから」
『いいよ別に...死んだ俺にはもう関係ない』
あの本丸に本当に必要なのは「本物の和泉守兼定」だ。舞が立ち直りかけているいま、俺の存在意義がどこにある？
「宏介」に戻れず、「和泉守兼定」にはなれない...ほら、俺はどこに在ればいいんだよ？
続く (更新停止中)
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つるじぃ - 私的には1がいいです！頑張って下さい！応援してます (2018年10月17日 22時) (
レス) id: 5141523582 (このIDを非表示/違反報告)
サーヤ＠(プロフ) - うちは2がいいです！ (2018年10月13日 13時) (レス) id: f4753b0a53 (このIDを非表示/違反報告)
レイナ丸(プロフ) - 私はカトレヤさんの思うようにしたらいいと思います！でも、どちらかと言うと1ですね笑 (2018年10月7日 9時) (レス) id: 0d2b714c98 (このIDを非表示/違反報告)
アイチ - 了解です(*｀･ω･)ゞよろしくお願いします(*´▽｀) (2018年10月6日 23時) (レス) id: 216a0586c5 (このIDを非表示/違反報告)
カトレヤ(プロフ) - アイチさん» なるほど！わかりました！解決した頃に書きますね！ (2018年10月6日 23時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
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