58曲目:とんでもない事実 ページ25
泉side
敬「もし誰も導ける者がいなければ、あいつはとっくに火刑になっていただろう。そこまで破壊の魔法の威力はすさまじかった」
凛「変な方向にいかなかったのは、その師匠のおかげってこと?」
敬「あぁ、あいつはスレイを実の子どものように育て、魔法の師匠となり導き、愛した。だからいまのスレイがある」
...そんなに大きな存在だったんだ、ママの師匠は
泉「...もしかして、大好きだったから思い出したくないってこと...?」
敬「その可能性はある。大切だったからこそ、忘れることを選ぶ者もいるからな」
そういって蓮巳が見たのは棚の上におかれた写真だった
うすい黄土色の髪の男と蓮巳が桃色の木の下で笑っている、いつかの風景がそこにあった
凛「それ、友だち?」
敬「...昔の話だ。あれは人間で俺は魔女、寿命のちがいなどわかりきっていた」
それでも、あんたは「忘れない」ことを選んだ。どっちが正しいかなんて俺にはわからないけど、多分どっちも正しいんだとは思う
敬「そういえば、お前たちは颯馬と呼ばれる魔道人形は知ってるのか?」
泉「?あたり前でしょ、ママの作った最高傑作で」
凛「うちの家事担当だよ」
俺たちの答えに蓮巳はキョトンとしてこう言ってきた
敬「颯馬を作ったのはあいつではないぞ?あいつが作ったのは途中からだ」
泉凛「はあ!?」
敬「!?知らなかったのか?颯馬を作ったのは...」
その後に言われた事実に俺とくまくんはすぐさま屋敷を飛び出して駅へと走った
事実の確認をするために
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カトレヤ(プロフ) - 夜空さん» コメントありがとうございます! (2018年8月10日 2時) (レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(プロフ) - すっごく面白かったです!!!感動しちゃいました…。素敵なお話をありがとうございましたっ! (2018年8月9日 1時) (レス) id: e8c7ffb194 (このIDを非表示/違反報告)
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