検索窓
今日:4 hit、昨日:9 hit、合計:39,117 hit

10呪目:怨嗟の悪魔 ページ14

時は流れて夏... 朔間家 Noside

零「うぅ...ひさしぶりに帰ってきたはいいがこの日差しと暑さはキッツいぞい...」

昨日が帰ると決めた日だったためなんとか帰ってきた零は、夏の日差しにうんざりといった声で棺桶に引きこもっていた

だが日が暮れたらUNDEADでレッスンがあるのでそれまでに少しでも回復しなければならない。グッダグダで行ったら飼っているわんこがうるさいからである

コンッコンッ

零「む?」

一応冷暖房完備の棺桶だがそれでも寝苦しく寝れていなかった零は弱めに叩かれた棺桶の音に完全に覚醒した

凛月は元からおらず、他の家族も留守だ。いるのは使用人たちのみだが彼らは朔間の血が及ぼす体質をわかりきっているため余計なことはしない

ならば誰だと棺桶の蓋を開けた零は面食らったような表情になった

零「おやおや...めずらしいこともあるものじゃ。我輩にご用かえ?沙羅ちゃん」

沙羅「寝てるのに、ごめんなさい...」

零が「沙羅ちゃん」と呼んだこの少女のフルネームは橘沙羅。千景の年の離れた実の妹であり、使用人見習いである

おとなしく、使用人として仕事はまだまだ勉強中だが筋がいい。だが人見知りで、家族以外とはロクに話さない。というのは兄である千景の話だ

そんな彼女が自分になんの用かと零は内心首をかしげた

沙羅「あの、お兄ちゃんのことは...零さまが一番知ってるかと思って...それで」

零「ふむ...たしかに我輩が一番千景と一緒にいるやも知れぬなぁ。沙羅ちゃんはなにを聞きたいんじゃ?」

沙羅「...昨日、お兄ちゃんがすごく怖い顔で帰ってきて...しかもブツブツなにか呟いてて...なにかあったのかなって...」

零「なるほどのお...」

千景は基本的にまわりへの気配りもできる。その千景が妹にかまう余裕もないほど怒っているなどめずらしいにもほどがある

が、零はなんとなく原因を察していた

零「沙羅ちゃん。お兄ちゃんがなんと言っておったかわかるかの?」

沙羅「えっと...「皇帝、殺す...あのド外道...!許してたまるか...!」って」

零「...そうか、教えてくれてありがとの」

それを聞いた零は完全に察した




英智がValkyrieの弱点をついてドリフェスの舞台に引きずり出そうとしていること






それが千景の怒りを買うほどの卑怯なものであったことを

11呪目:演舞の支度→←9呪目:ゴミ捨て場の欠片



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 奇病 , 男主
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぬん(プロフ) - 世界観がとても好きです。更新楽しみにしています! (2019年1月6日 23時) (レス) id: bc5dc7d709 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カトレヤ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年12月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。