８皿目:御侍とビーフステーキと赤ワイン ページ11
Noside
ビーフステーキと赤ワインと聞いて、料理御侍ならなにを思い浮かべるだろうか？
...まぁ、彼らと契約している御侍なら「犬猿の仲の、戦闘時は息の合ってるコンビ」という認識だろう
だがいくら戦闘時には頼りになるとはいえ常日頃取っ組み合いの大喧嘩をされては困ると頭を抱える御侍も多いだろう
ではイオリの店、飛竜庵ではというと...？
マンゴー「御侍様ー！！ビーフステーキさんと赤ワインさんがまた喧嘩を！」
『またかあの二人！！』
ーーーーー
店外...
『で？お前たちは何回同じことを言わせれば気が済むんだ？え？』
「「こいつが悪い！！」」
『黙れ破壊神ども！！喧嘩の度にまわりを巻き込んでやるんじゃない！！』
ゴンッ！！
...イオリのところのビーフステーキと赤ワインも、世間一般で言う二人と同じであった
だが他の御侍とちがうのは、彼らを全力で止めるところだった
え？止めるだけなら他の御侍もできるだろうって？なら二人まとめてぶん殴った後に正座をさせて説教をすることができる御侍がいるだろうか？←
『まわりの被害を考えろ！壁とものを壊すな！子どもたちを怯えさせるな！喧嘩するにしても口喧嘩に留めるくらいにしろ！！』
ビーフ「す、すまない御侍...」
赤ワイン「ハッそもそも貴様が勝手に突っかかってきたのが悪いんだろうが」
ビーフ「はぁ！？元はと言えば貴様が...！」
この見苦しい言い訳をしている二人は気づいていなかった。顔に青筋を浮かべ、恐ろしいオーラを纏いはじめたイオリに
それに気づいた桜餅と刺身は大慌てでパステル・デ・ナタを呼びに店内に走った...下手したら二次災害が起こるからである
ユラァッ...
纏っている空気が変わったことにようやく気づいたビーフステーキと赤ワインは顔を青くしてイオリを見た
イオリは腰に佩いた刀を抜くととてもキレイな笑顔で言い放った
『お前たち...鬼かざり切りとこっぱみじん切り、どっちがいい？』
パステル「落ちつけ御侍！いまここでダメージ系の才能を使うな！いまのお前がまわりを見ろ！！」
桜餅と刺身が間に合ったおかげでパステル・デ・ナタはイオリを止めることに間に合った
.....これが、ビーフステーキと赤ワインが喧嘩した日の飛竜庵の日常である
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カトレヤ(プロフ) - クロさん» コメントありがとうございます！これからもがんばりますね！ (2018年12月22日 10時) (
レス) id: cdce025386 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 人形の魔女と蒼目の蛇の作品から好きで、時間があるときにちょこちょこ覗きに来ています。 どの作品も面白く、ついつい時間を忘れてしまいます(笑) (2018年12月22日 9時) (レス) id: c84c961557 (このIDを非表示/違反報告)
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