舞台上の魔物

２４演目目:子兎と人狼 ページ27

数日後... 水道場 漣side

『うっ...おえぇぇ...！！』

やり過ぎた...でもこのくらいしないといつまでもあいつらの舞台に帰れない

俺は壊れてもいい...早く戻らないと...！！帰らないと守らないと...！！

『うぐっ...おえぇぇ...！...飯は食えばよかった...』

「だ、大丈夫ですか...？」

『？』

ノロノロと首を向ければまだ幼い面影の残る三人の生徒が俺を心配そうな顔で見ていた

『だ、大丈夫だから...どっか行ってくれ...臭いがつくぞ...』

「いやいや放っておけませんて！！光、ちょっとに〜ちゃん呼んできてくれ！！」

光「わかったんだぜ！」ﾀﾞｯ

『いや人を呼ぶな...』

というかに〜ちゃんってだれだ...

「友也くん。なにか飲みものがあったほうがいいですか？」

友「あぁそうだな...創、まだ開けてないスポーツドリンクがあったから持ってきてくれ」

創「はい！もう少し待っててくださいね」ﾀｯ

...ずいぶんと教育がしっかりしてるんだな
どこのユニットだ...？

『...すまん』

友「気にしないでください。弱ってる人を放っておけませんよ」

弱ってる...か、あぁ...ほんとうに情けない...！！

「お〜い！友ちん！」

友「に〜ちゃん！！」

『っ！！』

に〜ちゃんって...なずなのことだったのか！？

な「！？漣どうしたんら！？いや吐いてたこちょは光ちんかりゃ聞いちゃけりょにゃにがあったんら！？」

光友「に〜ちゃん噛みすぎでなに言ってるかわかんないんだぜ！！／わかりません！！」

『その子らに同意...』

な「うにゃあ！！つっこむ元気はあるんじゃにゃいか！！」

ーーーーー
な「すまん、大丈夫じゃなかったら...」

『気にしなくていい...ユニット練の邪魔してすまん...』

俺は木陰に移動させられ、なずなのひざ枕で休んでいた

...宗が聞いたら発狂しそうだ。ちなみに1年生たちは自主練をしている

な「...また無茶したんだろ？昔もよくしてた」

『...あぁ。そうでもしないと俺はいつまでも帰れない』

なずなは一瞬顔を歪めたがすぐに戻した

な「お前はまだValkyrieなんだからそんなこと気にする必要ないだろ...倒れたらみかちんがまた泣くぞ...漣ちん」

『だから「レンチン」みたいだからやめろっての』ﾑｸｯ

な「もう平気か？」

『いや保健室で休む...いい子たちだな、Ra*bitsだったか？...大事にしろよ』

な「！おう！」ﾆｺｯ

どうか、幸せにな...



友「に〜ちゃん、あの人って知りあいですか？」

な「あぁ、大事な友だちだ！」ﾆｺｯ

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