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キヨくんの車に乗り込み、深呼吸をする。
ほんとに、私が困ってる時にいつもそばにいてくれるのは、いつもこの人だ。
たまたまなのはわかってるけど、期待してしまう。
「あ…電話…」
相手はレトくんだった。すぐに電話に出る。
『もしもし、仕事終わった？迎え行く？』
「あ、もしもし…今日は内藤さんが送ってくれるから大丈夫だよ。今日は疲れたから、家でゆっくり休むね」
『そっか…ご飯、食べたいなと思ったんやけど、疲れてるならしゃあないね。ゆっくり休んで。家着いたら連絡ちょうだい？』
優しい彼の対応に、また心が苦しくなる。嘘を吐き続けることの罪悪感は、広く深く私の心を蝕む。
「それじゃあね、」
『うん。だいすきだよ』
いつも最後にくれるその言葉が本物だと分かっているはずなのに、心はぐちゃぐちゃだった。
「ごめ、お待たせ。」
「いえ！ありがとうございます…！その…」
「いいよ、俺もちょうど帰るところだったし。疲れただろうし、無理しないで」
彼は気を遣ってくれたけど、私はぽろぽろと愚痴を溢してしまった。
キヨくんはオーバーリアクションというか、私のためなのか大袈裟に怒ってくれた。そんな話をしていれば、すぐに家に着く。
「…じゃ、ゆっくり休んで！おやすみ！」
ドアに手をかけて、彼の言葉を聞いた時、帰りたくないと思ってしまった。
この気持ちは、キヨくんに帰って欲しくないということだとわかった瞬間、身体が固まってしまった。
「ん？大丈夫？どうかした？」
「いや…その…よかったら、ご飯食べて行きませんカ」
ぎこちない発音になってしまい、恥ずかしくて顔を背ける。うわあ、言ってしまった。こんなの最低なのに。
「え…っと、どっかファミレスでも行く？それとも「疲れたので、その…うちじゃダメですか」
たった一度だけなのに、押さえていたブレーキが緩まれば、逃さまいとしていた感情たちはするすると言葉になって飛び出していく。
「い、家はその…！いや…でも」
彼も大きく動揺しているようで、こんなの、期待してしまっても仕方ないじゃんと開き直ってしまいそう。最低だ、と分かっているのに。
どうしても1人になりたくなくて。今1番一緒に居たいのは紛れもなく彼だけだと、自覚してしまえば正しさなんて見当たらない。
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れ - 更新待ってます> < (12月10日 0時) (
レス) @page12 id: 4dd8741af5 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - ストーリー最高です…続き見たいです… (2023年1月18日 4時) (レス) id: d4b54274d8 (このIDを非表示/違反報告)
しょ - いつも更新楽しみにしてます！続きが気になる〜〜 (2021年11月15日 21時) (レス) @page8 id: 28681cdda9 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - ヤンデレトさん…続き見たい…… (2021年11月8日 1時) (レス) @page7 id: 2c794b2e82 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇりぺ2せい - 更新待ってました、、！！いっつもドキドキしながら見てます♡胸きゅんをありがとうございます (2021年9月26日 23時) (レス) @page6 id: b8164da90d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴより | 作成日時：2021年9月8日 16時
