一緒に闘うことはできる ページ28
警｢そこを退きなさい！！｣
｢いいですけど、今ここの扉を開けたら中にある爆弾が爆発しますよ？｣
子供たちを温室まで届けると、二人は温室へ繋がる唯一の扉の前に仁王立ちして、侵入を防ぐ役割を担った。
温室では先程の非力の子供たちが、無い筋肉を使って何とか麻薬の鉢植えを動かしている。
子供たちが作業を終えるまで、警備員に邪魔されるわけにはいかないのだ。
警｢奴らを制圧しろぉっ！｣
ゾムは彼を見た。
彼は全て決まっている予定の上で、それに沿って歩いているように見えた。
zm｢なぁ、また試合してくれへんか？｣
今言うことか、と自分でも思ったが、やっぱり彼の剣を見ると自分と本気でやり合いたいと感じたのだ。
彼は顔こそ向けなかったが、予定しか見えていない瞳に動揺が生じていた。
警備員が近づいてくるのを感じつつも、質問の答えを探していた。
マルチタスクには向いていない性格だ。
そして、フッと笑った。
｢ゾム様……、私はあなた方に傷一つ付けることも許されていません｣
zm｢んな事バレなきゃええやろ｣
｢ですが、今この場において一緒に闘うことはできると思いませんか？｣
彼はそう言うと、暗殺者顔負けのスピードで警備員を襲い始めた。
ワンテンポ遅れたゾムだが、その言葉に納得したのか彼の周りにいる警備員を次々と斬った。
彼の戦闘のクセは理解していたため、合わせて立ち回れば良かったのだが、いつの間にか彼もゾムのクセに合わせてくれていた。
ゾムの癖の一つは、真正面の敵を倒すと右斜め後ろの敵の気配に鈍くなってしまうことだ。
そのため、彼はゾムが正面の敵を殺ると、必ず後方の敵を制圧してくれた。
火薬の匂いはしないため、遠距離道具を持っている人間はいなかった。
zm｢おもろいやんっ！！｣
ゾムの五感がいつもより研ぎ澄まされ、戦闘力が一段階上がる。
いきなり上がるスピードに彼は着いていくのが辛くなったが、速さではなく正確性で付き合えば、十二分相棒と呼べるレベルであった。
そうこうするうちに、警備兵は倒れてしまっていた。
zm｢あっけなかったな｣
｢油断は禁物です。例えば……！！｣
戦闘が落ち着くと不意をついて敵が襲いかかってきたが、それを察知した彼は剣を握った。
それよりも速くゾムはその警備員の頭を飛ばしていた。
速さ、とはこういう事なのだろう。
｢うっ！？｣
右斜め後ろにいた彼が突然右腕を押えた。
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あかまる(プロフ) - まおさん» ご報告ありがとうございます。気づくのが遅くなって申し訳ないです。 (3月1日 0時) (
レス) id: b37e4ba748 (このIDを非表示/違反報告)
まお - オ.リ.フ.ラ.立ってますよ。ルール違反になってしまうので外したほうが良いと思います。 (2月23日 3時) (レス) id: aa7b758126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかまる | 作成日時：2024年2月20日 13時
