休暇を与えてやるから ページ18
火山救出の遠征から帰還して数日後。
要塞内にはオスマンの怒りの言葉が響いていた。
os｢チーノ、お前いい加減にせえよ？｣
ci｢やだな〜、ちゃうじゃないですか！｣
オスマンが持っている新聞の見出しには、大きく『オスマン幹部、平和のためにとうとう女装か！？』と書かれている。
しかも、添付されている資料は真心のない画伯が書いたようなお粗末な仕上がりである。
…そう、誰かがその場で見て書いたような。
女装したようなオスマンと男装した女性が手を取っているが、絵の基本をまるっきり無視したような、落書きみたいであった。
そして、こんな絵を描くのはチーノしかいないのが現状である。
下手だからこそ、相手が誰かとか分からないが、名誉毀損で訴えられてもおかしくはない問題であった。
要塞内の、特に幹部たちは、それはもう笑い過ぎて、水も喉に通らない状態である。
gr｢オスマン姫〜、お茶会でもいかが？笑｣
os｢なんやグルッペン、せやなら早めに言うてくれよ笑
今すぐ楽にしてやるからな｣
gr｢違うじゃないですか、オスマン先生｣
怒りの抑えられないオスマンの右拳は、今すぐにでも誰か頬にストレートを決めてもおかしくない状態であった。
そもそも、オスマンにしては自分だけ女装で最終日に出席するのもおかしかったのだ。
チーノがパンツスタイルだったのもまた、彼の怒りを煽る原因であった。
グルッペンは、チーノに三日目の詳細を伝えただけであって、隠蔽したら面白そうとは命令していない。
『このことは、チーノにしか話してないからな』と、言っただけで、オスマンを女装に追い込むのは面白すぎだろう。
gr｢じゃあ、休暇を与えてやるから、それで機嫌を治してくれんか？｣
os｢…休暇？｣
オスマンたちがボランティア活動をしているさ中、東国で大きな動きがあったのだ。
東国では、海外とは貿易を一切しない、いわゆる鎖国状態であったが、wrwrd国とD国が戦争をしたことによって、物資が必要となった国々が、揃って他国に貿易を求めた。
厳密に言うと、貿易を求めた先はH国であったが、こちらも同じく鎖国中であった。
金・銀などの鉱石が取れることもあり、貿易を求める声は大きくなり、遂には武力に屈して開国しなければならない状態となった。
それを鑑みて、東国では開国の動きが強まった。
武力で開かれるよりも、自然に開いた方が良いと思ったのだろう。
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あかまる(プロフ) - まおさん» ご報告ありがとうございます。気づくのが遅くなって申し訳ないです。 (3月1日 0時) (
レス) id: b37e4ba748 (このIDを非表示/違反報告)
まお - オ.リ.フ.ラ.立ってますよ。ルール違反になってしまうので外したほうが良いと思います。 (2月23日 3時) (レス) id: aa7b758126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかまる | 作成日時：2024年2月20日 13時
