彼はどこに行きましたか？ ページ1
騎士という名のもとに忠誠を誓った剣を折られるという茶番を目の前で繰り広げられたwrwrd国一行は、それはもう悪い気分しかなかった。
そこまでする必要があるか、やり過ぎだと言って殴ってやりたいくらいだ。
たかがかすり傷で医務室に送られるゾムと、万が一のため診察されるトントンに着いていく必要があったグルッペンは、オスマンに彼の様子を見に行くよう伝えた。
そのため、先程から王宮内をあたかも見学するように歩いているのだ。
ﾒｲﾄﾞ｢ねぇ、お聞きになりました？｣
ﾒｲﾄﾞ｢もちろんよ！恥ずかしすぎて部屋に閉じこもってるみたい｣
ﾒｲﾄﾞ｢可哀想に、なにもそんなことしなくたってよかったじゃない｣
廊下の端々から聞こえてくるメイドの会話に耳をすましながら、剣が折られたことが王宮内でもう既に噂になっていることを確認した。
次第にその会話が、彼を見た、となるように歩いていくと、そこの角の部屋で……、と有益な情報にたどり着いた。
廊下を曲がると彼の後輩の女性が、彼の部屋だと思われる扉にかけてなにやら話しているのである。
女｢その…、分かってはいるんですけれど……少し外の風でも……｣
os｢ここがA君の部屋なんか？｣
いきなり現れたオスマンに後輩ちゃんは驚きながら、それに気がついたのかしどろもどろし始めた。
何かおかしいと思うと、オスマンの背丈に合わせて背伸びをし始めたので、身をかがめると耳に向かって囁いた。
女｢実はここにはいらっしゃらないんです。
私はこうするように命令されただけで……｣
そう言われた時に、先程まで歩いてきた道のりで何故噂が広がっているのかが分かった。
きっと彼は自分が可哀想な人間ということを王宮に広めて欲しかったのだ。
だからわざと見える演技を頼んだが、何故か彼は部屋ではなく別の場所に行った。
王宮にいると矛盾が生じやすいため、王宮外の可能性が高い。
os｢ふむ、ここら辺でオススメの場所はありますか？｣
(＝彼はどこに行きましたか？)
女｢少し古臭いですが、旧王城がよろしいかと。
ここの裏側にある道に沿えばありますよ｣
(＝先輩は旧王城に行きました)
どうやら裏の意味をくみ取ってくれたようだ。
彼女は三人の後輩の中でも特段副音声を聞き取れる人であったから、心配はしていなかった。
早速行こうとすると女性に袖を引っ張られた。
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あかまる(プロフ) - まおさん» ご報告ありがとうございます。気づくのが遅くなって申し訳ないです。 (3月1日 0時) (
レス) id: b37e4ba748 (このIDを非表示/違反報告)
まお - オ.リ.フ.ラ.立ってますよ。ルール違反になってしまうので外したほうが良いと思います。 (2月23日 3時) (レス) id: aa7b758126 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかまる | 作成日時：2024年2月20日 13時
