【ツイステ】船長の冒険記 (ページ2)

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8つの寮① ページ2

ﾄﾚｲ｢まず、俺たちが所属している、ハートの女王の厳格な精神に基づく

『ハーツラビュル』寮。｣

魔法学校に魔力無しというイレギュラーな入学を果たした僕は、トレイ先輩の8つの寮の説明を聞いていた。

賑やかな食堂には、いささか似合わないハートの首輪をつけたエースはふくれっ面をしてその話を聞いていた。
タルトを盗み食いしたため、寮長のユニーク魔法をくらったのだ。
食事の手もあまり進んでいない。

ﾄﾚｲ｢あとは…｣

トレイ先輩の教え方はとても分かりやすいが、8つも一気に覚えられるのだろうか。
聞きなじみのない寮の名前に最初から躓きそうだ。
世界史にでてくるカタカナを並べた単語に近い感じだ。

ﾄﾚｲ｢百獣の王の不屈の精神に基づく

『サバナクロー』寮。

海の魔女の慈悲の精神に基づく

『オクタヴィネル』寮。

砂漠の魔術師の熟慮の精神に基づく

『スカラビア』寮。

美しき女王の奮励の精神に基づく

『ポムフィオーレ』寮。

海賊の船長の統率の精神に基づく

『ジリーロジャー』寮。

死者の国の王の勤勉な精神に基づく

『イグニハイド』寮。｣

既に出てきている寮だけでもキャパオーバーになりそうだ。
今いくつ目か、出てきた寮を数えようとするが、もう最初の寮の名前は出てこなかった。

ﾄﾚｲ｢そして、

茨の魔女の高尚な精神に基づく

『ディアソムニア』寮。｣

僕は覚えられる気がしないとため息をついた。
グリムも同じのようで、名前が長いと驚いている。
しかし、ケイト先輩は既に全寮の名前が頭に入っているようで、余裕そうに話す。

よくよく聞いていれば、寮ごとにキャラが固まっているらしい。
僕はなるほど、と頷いた。
デュースがそれについて聞き返すと、例えをあげようと、トレイ先輩は食堂を見渡した。