Triangle～小さな愛 (ページ3)

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「…お前が幸せならそれでいい」
『良亮、』
「なんかあったらすぐ言えよ？」
『うん、ありがとう』

俺は、ただ臆病なだけ。
俺は、ただずるいだけ。

Aが笑ってくれれば
それだけでいいんだ。

「あ、良亮とAだ」
『翔太！おはよう！』
「はよ、」
「なんか良亮、久々じゃね？」
「翔太が忙しいだけじゃない？」

そう言うと翔太は大の字になって
空を見上げて寝転んだ。

「３人でとか久々だよな」
『そうだね！また今度お昼とさ食べようよ！』
「俺、ただの邪魔者じゃん」
「あー確かに。」
「おい、」

この時間が懐かしかった。
三人で笑いあって、
バカみたいなことをして、

「今日、いい天気だな」
『そうだね！』

そう言いながらAの頭を
愛おしいそうに撫でる翔太を
ただ見てるだけしかできなかった

そうこうしてる内にチャイムが鳴った。

『私、教室戻るね』
「俺、今日さぼる」
『また？大丈夫なの？』
「なんとかなるっしょ」
『知らないからね！…良亮は？』
「俺も出ない。なんか今日のらない」
『良亮も？本当、つまんない』

そうブツブツ言いながら、
Aは屋上を去って行った。

「で、なんか話したいんだろ？」
「おぉ、」
「Aのことだろ？」