144話 ページ8
衣装「では私は失礼します」
A「ありがとうございました！」
大貴「どうかしたの？」
A「実は傷ができた時にちょっと上の衣装に血がついたみたいで…
衣装さんが落としたり工夫してくれたんですけど、綺麗に落ちなかったので明日から同じ型のやつを着ることになったんです。」
大貴「そうだったんだ…」
A「本当に…手間をかけさせてしまって申し訳ないです…」
涼介「まぁ…しょうがないだろ。」
A「あ！私の話はいいんです！
あの…話って？」
なんか怒られるんだろうか…汗
大貴「A、ごめん！！」
涼介「俺も…悪かった」
A「え？」
私、有岡さんと山田さんに謝れられるようなことしたっけ？
・
A「えっと…私…お二人になにかしましたっけ？」
大貴「実はね、さっきお姉さんがその…家庭の事情のことメンバーに話したんだ」
私はびっくりした
A「そうだったんですか…けど！お二人が謝らなくても…！」
涼介「違うんだよ。
俺ら2人…もっと前からそのこと知ってたんだ。
お前が…熱だした時から」
そんな前から知ってたの？
別に山田さんと有岡さんが謝らなくて全然いい。
私の事情なんだから。
だけど、なんで言ってくれなかったんだろう。
A「全然謝らなくて大丈夫ですよ！
私の事情ですし、いつかは…知ることになってたかもしれませんから。
けど、1つだけ…
なんでその時におっしゃってくれなかったんですか？」
大貴「本人から聞いたわけじゃないからだよ」
たしかに、私も有岡さんや山田さんの立場だったら言わないかも…
涼介「それと今回打ち明けたのは…メンバー全員がお前のことを知ったから。
もう隠さなくてもいいんじゃないかなって思ったんだ」
A「そうですか……すいません、わざわざ問い詰めて…」
涼介「気にしてないから大丈夫」
A「はい…」
雄也「おーい、そこの3人組帰るってー！」
大貴「了解！行こっか！」
涼介「うん…本当に隠してて悪かった」
A「いえ！大丈夫です！」
隠しててもいいのに打ち明けてくれたのが嬉しかった
だけど、胸が痛い
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作者名：柚姫 | 作成日時：2019年5月2日 23時
