新グループは女だけ！？ Part4 (ページ31)

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166話　理珠side ページ31

高校生の時、私はダンス部に所属していた

～高校生時代～

友達1「理珠！部活行こー！」

友達2「はやくしないとおいてくぞー！笑」

理珠「はいはい笑ちょっと待って！笑」

私は部活内でもクラス内でも多くの友達に囲まれてムードメーカーとしての立ち位置が確立していた。

正直、それが重荷だった。

体育祭も文化祭もクラスの一員として盛り上げなきゃいけない。

ダンス部でも空気が悪くなった時に部員が私を見て

「理珠、空気変えてよ」

「理珠しかできないよ」

そんな目で私を見るようになった

そんなことから私は自分のキャラを変えずに物事を冷静で考える癖ができてしまった

それから友達からどんな目で見られても

「どうして私がやらないといけないんだろ」

「人任せにする理由ってなに？自分が動こうっていう意思はないの？」

って考えるようになった。

そんな自分が嫌で嫌で仕方なくて、部活だってやめようと思った時もあった。

でも、その環境を壊すのに勇気が出なかった。

ダンスを辞めずに自分自身をさらけ出せる場所はないか。

転機になることはないか、自分を変えるチャンスはないか。

そう思っていたところに舞い込んできたのがオーディションだった。

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理珠「これが…私がcherieになりたいと思った理由。

自分を偽って、本能的に…自由に動ける勇気もなくなってしまったんだよね。

だから、私は、雰囲気が似ているっていわれていた有岡さんとか八乙女さんはどういう感情で動いているんだろうって思って八乙女さんに話をした。

勝手に共感してほしかったのかな？

それとも、もし八乙女さんが同じ境遇だったら安心したかったのかも。

結局は八乙女さん困らせたし、今後の活動とかキャラとかどうすればいいのかわからなかったの。」

その瞬間、Aに抱きしめられた

理珠「A…？」

A「…大丈夫だよ、

もう自分で無理なんかしなくていい。

私は、本当の理珠が知りたい。

世間には、本当の理珠を受け入れてくれる人だっているよ？

ここが…cherieが…理珠の生活の中で無理をせず自由に…笑っていられる場所にしよう。

勇気を出して、一歩踏み出してくれてありがとう」

Aは泣きながらそう言った

私は糸が切れたように涙がこぼれた

その後、2人で泣きまくってレッスン室をあとにした。