55話 ページ9
岡本さんが出ていってしまった。
涼介「チッ……圭人のとこ行ってくる。」
大貴「山田!? どうしたんだろね、圭人も山田も」
裕翔「…なんで出ていったかは、大体想像つかない?」
そう言って、私、知念さん、伊野尾さん、有岡さんに目線を送った。
なんで目線を送ったか私には心に突き刺さるようにわかった。
侑李「あー……なるほどね。」
大貴「え、どういうこと?」
裕翔「つまり、圭人が俺らの中に(名字)さんがいるのが嫌だったってことでしょ。
知念たちと話してたり、下の名前で呼んだりさ。」
やっぱりそうだったんだ。
岡本さんはメンバー愛が強いってお姉ちゃんから聞いたことがある。
メンバー愛が強ければ強いほど、私は邪魔な存在でしかないんだ。
けど…
慧「まぁ、気にすることないよ。 圭人優しいしさ、」
A「ダメだ…。 こんな気持ちでパフォーマンスしたら…」
私は、話をしなきゃいけないんだ。
そう思って店を出たら、山田さん岡本さんが話をしていた。
圭人「俺は…Hey!Say!JUMPっていうグループが好き、
けど、あの子が入ることによってそのグループの輪が崩れるのが嫌なんだ…。
さっき大ちゃんとかさ、Aちゃんって呼んでたり、知念だって呼び捨てで呼んでさ…。
最初はみんな反対してたのに、なんでこうなるのかな…!?」
・
涼介「圭人…」
私は、こんな気持ちをさせているのにパフォーマンスをしてていいのか。
そう思いながら、その後の話を聞いて、この話を1回持ち帰って整理しようと店に戻ろうとしたら、
ガタッ っと、音が鳴ってしまった。
バレた…こうなったら、私の話を聞いてもらおう。
そう思って岡本さんに話をした
圭人「じゃあ…俺を認めさせてよ。
そうするしかないくらいさ。」
そう言い放たれた。
涼介「とりあえず、店戻ろう。 みんな心配しているだろうし。」
圭人「うん」
岡本さんが私の横を抜けて行ったあと、
涼介「…俺も圭人と同じだから」
そう言われて、私の横を抜けて行った
やるしかないんだ…。
…そういえば、美織から動画送られてきてたな…デビューシングルの振り…。
昨日結構覚えたけどもう1回ちゃんとやらなきゃ…。
みんなに迷惑はかけられない。
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作者名:柚姫 | 作成日時:2018年7月10日 12時