52話 侑李side ページ6
福岡公演 2日目
コンサートは順調に進んでいき、あいつのパフォーマンス時間になった。
侑李「練習通りにやれば大丈夫だから」
A「はい!」
僕はそう一言だけ言って送り出した。
そして、あいつのパフォーマンスが始まった
圭人「…今日もペンラが…」
裕翔「ついて…ないね」
そう、今日もペンライトがひとつもついてない。
なのに、あいつは怖いはずなのに歌って踊り続けている。
その光景を見て、ふいにあいつとの練習していた時間を思い出した。
すると、
・
侑李「……がんばれ」
・
その言葉が出てしまった
光「ほーら! そういうことだって!」
侑李「え?」
光「昨日言ったじゃん!…明日のコンサートでお前が(名字)さんをどう思ってるかわかるって。」
侑李「……そっか… 僕は、がんばれって思ってるんだね…。」
光「……みんなのことは気にしなくていい。
お前の思ってる気持ちは正真正銘、嘘偽りのないものなんだから。
そう思ってるなら、メンバーのことは気にせず前みたいにダンス教えてあげれば?」
そう笑顔で言うひかは、なんかかっこ良かった。
侑李「うん…そうだね。」
僕は、あいつを応援してあげたいと思った。
そうやって話をしている内に、あいつの時間が終わった。
舞台袖に帰ってきて、また泣きそうな顔をしていた。
そして、僕がいるのを見て
A「ごめんなさい…今日もダメでした…。」
無理して笑って言っているように見えた。
・
・
ポン
僕はあいつの頭の上に手を置いて
侑李「…無理して笑うな。
お前は頑張った。
だけど、まだみんなに認めてもらえてないってことだよ。
だから…
これからも特訓してやる。覚悟しろよ。
……A。」
・
A「え…」
侑李「返事は?」
A「は…はい!」
僕はこいつを、支えてあげることにした。
たとえ、JUMPのメンバーになれなくても同じ事務所の仲間だし。
僕は、そう思えるようになった。
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作者名:柚姫 | 作成日時:2018年7月10日 12時