ヒーローになりたい少女。【相澤消太】 (ページ23)

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２３．理解ページ23

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『…ごめんなさい、こんな気持ち悪い話。』

相澤「…それで全部か？されてきたこと。」

『ううん、まだたくさんあるよ。今ざっと思いついたのを言ってみたの。』

相澤「その怒落というやつ、もしかして雄英受けたやつか？」

『！消太くん、知ってるの？』

相澤「あの実技試験は教師全員で見るからな。

俺は特にAを見ていたが、試験のとき、雷の個性を使ってお前を陥れようとしたやつ…アイツが怒落だろ。」

『……うん。雄英受かった後、中学は不登校になったから怒落が受かったのかわからなかったけど、少なくとも同じクラスじゃなくて安心したよ。』

相澤「アイツは不合格だ。さすがにヒーローを育成する学校でいじめっ子は合格させられない。」

『さすが雄英…。 (でも爆豪くんと緑谷くんの関係…2人はいいんかい…)』

相澤「あとすまんな、本当は同じ学校のやつは異なるグループなんだが、人数の関係でたまたま一緒になってしまったらしい。」

『ううん、大丈夫…結果的には雄英に受かったし！』

相澤「…初めての友達、ってそういうことだったのか。」

『…うん、小学生の頃から怒落と一緒でさ…みんなに避けられてた。多分怒落の仕業だったんだろうな。

はっきりといじめと言えることをされたのは中学のときからだったし。』

相澤「…今のクラス、やっていけそうか？」

『あ、お茶子ちゃんって子がたくさん話しかけてくれてね、‘’一緒に帰ろう！‘’って言ってくれたの！

　…初めてで嬉しかったけど、お茶子ちゃんみたいな純粋で可愛い子が私なんかと一緒にいたら…』

相澤「…お前は自分を下げすぎだ。麗日はそういうやつじゃない、ってお前が一番わかってんだろ。
　今すぐにとは言わない。少しずつ慣れるといいな。」

……消太くんはどこまで優しいのだろう。

消太くんを失望させたくない。

『私、かっこいいヒーローになる。
　…怒落たちを見返したいっていうのもあるけど、、

　お父さんや消太くんみたいなヒーローになって、たくさんの人たちを救いたい。』

相澤「……強くなったな。」

そういって私の頭を優しく撫でる。

………あぁ、やっぱり好きだ。

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