パパと病弱兄弟の生活日記 (ページ21)

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辰哉side

眠ったままの蓮を抱っこして家へ帰って来た。

しばらくしたら家のチャイムがなって翔太かなと思って迎えるとしっかりマスクをつけた翔太の姿。

照「胃腸炎って言ってたから必要かなと思って。」

辰「マジで助かる。ありがとな」

翔「ぱぱ。れん痛い痛い？」

辰「んー。ちょっとお腹痛い痛いみたい。翔太も移るかもしれないからあんまり近づかないでね」

翔「うーん。」

少し悲しそうな翔太に心が痛むけど仕方ない。

辰「蓮が元気になったらまたたくさん遊ぼうね。」

そう言うと渋々頷いてくれた。

しばらくすると聞こえてくる泣き声。

蓮「おなか、いたいっんっ」

辰「おトイレ行こうね。」

そう言って抱き抱えるとすごい力でぎゅっと抱きついてくる。顔も青白くて可哀想。

それから数日間は、何度も吐いて下しての繰り返し。

薬飲ませたいからなんか食べさせたいけど、食べたら
吐いちゃうっていつもなかなか口に運ぼうとない。

そんな時には翔太お兄ちゃんの出番

翔「しょうた、はやくれんとあそびたいな。」

蓮「しょうにぃ。れんたべる。」

一緒に遊びたいのは蓮も同じだから翔太の言うことは聞くんだよね。ぱぱ何だか寂しい。

マスクを二重にして、翔太が蓮にゼリーをあーんする。かわいい。うちの子たちかわいい。

翔「れん、お腹痛い痛いない？」

蓮「痛い痛い飛んでったよ。」

これからも少しの間は安静にしなきゃだけど翔太パワーで随分元気になった蓮。

蓮の1番のお薬は翔太だね。

ー作者よりー
お久しぶりです。仕事も始まり忙しくてほったらかしになってしまって申し訳ありません。少し時間にゆとりができたので、またマイペースに更新していこうと思います。