【wrwrd】拾う神有り (ページ12)

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日常 7 ページ12

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『おはようございま……ｯｸｼｭﾝ!!』

「どうした？」

『いや、大丈夫ですよ。』

寝起き一発目でくしゃみしてしまった。立ち上がるがなんだかフラフラする。ポスンとベッドに座り込んでしまった。

『なんかフラフラする気が…。』

「顔赤いじゃないか。どれどれ…うん、これは熱があるな。」

『昨日何もかけずにお昼寝してしまったからですかね。申し訳ないです…。』

「まぁたまにはゆっくり寝てたらどうだ。必要なものは取ってきてやるから。」

『グルッペンさんと同じ部屋にいたらうつってしまいます。ゲストルームに移動しますね。』

頑張って立ち上がって移動しようとするも簡単にベッドに戻されてしまった。

「私は大丈夫だ。そうだ、ペ神のとこに行って薬で貰おう。

さ、行こう。」

ひょいと抱えられる。

『こ、これで行くんですか！？
恥ずかしいです降ろしてください。』

「病人に歩かせない方がいいだろう。」

スタスタと歩いていく。

お願いだから誰も会わないで！…あれ、今の時間って…

部屋を出たと同時に食事から帰ってきた幹部がゾロゾロと部屋に戻ってきた。

ゾムさんと目が合う。

「あ、なんや。ここでもそんなことするんか。お熱いですねぇ。」

「Aが熱出したんだ。歩かせるわけには行かないだろう。」

『頼むから降ろしてください。』

熱のせいか恥ずかしいせいか、更に顔が熱くなっていくのがわかる。

「そんなことよりペ神見てないか？」

「居るよ。わっ、Aちゃん大丈夫？
顔真っ赤やん。」

ひょこっと階段の角から出てきた。

「Aを診てくれ。風邪をひいたっぽいんだ。」

「OK。一緒に医務室行こうか。」

「うーん、これはただの風邪だね。
疲れちゃったのかな。薬飲んで寝てれば治るよ。

はい、これ薬ね。一回２錠。」

『ありがとうございます。』

ぺこりとお礼する。
手早く終わったし多分ペ神さんも一流なんだろうなぁ。

「ありがとう。じゃあ帰りますわ。」

また抱えられる。
人前なんだが…？早く慣れちゃった方がいいのかな？

『グルッペンさん、あんまりお腹すいてないです…。』

「そうか。じゃあお粥でも作ってくるから安静にしとけ。」

私をベッドに降ろすと、すぐに出て行った。
少し寝ていよう。