馬鹿と単細胞。

Ep.１８ ページ20

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ちょっと此処で待ってろ、と言われて数分。




「･･･来い、智司さんが呼んでる」

『あんたらから行きな』




ふたたびケツを蹴っ飛ばす。


3人の顔は心做しか青ざめていて。




「･･････てめぇら、どうしたそのツラ」

「･･･ッ、」

「はよ言えや」




真ん中の奴の胸ぐらを掴んだ相良と目が合った。




「こいつら全部アンタがやったのか」

『主に私と今井くん』

「今井･･･？今井って紅高のか」




洗いざらい説明してやった。



こいつら3人がカツアゲしてたこと

カツアゲされてたのは成蘭の生徒の彼氏で
彼女使って今井くんを利用しようとするまで追い込まれてたこと

今井くんが全て知った上で2人を助けてこの3人をボッコボコにしたこと

その復讐で 人数集めて私と今井くんを呼び出したこと




『･･･まさかとは思うけど、カツアゲはあんたらが指示したわけじゃないよね？』

「んなわけねぇだろうが」

「つーか、その女成蘭なら、番張ってる早川京子が話つけに来るべきじゃねぇの？」

「やめろ相良、」

『京子には黙っといてくれって頼まれたのよ。
大事にもしたくないし私と明美しかこの件は知らない。
他にも大勢いたけどこいつら3人がカツアゲしてからさ』




瞬間、相良の蹴りが3人の腹にヒットした。

･･･痛そ。




「俺らに恥かかせんじゃねぇぞ！！」




どいつにやられたんだ、と智司が聞く。




「･･･そこの女と、紅高の今井と･･･ッ」

「三橋と、･･･伊藤･･･」

「ンだと？」




詰め寄る智司の胸を押して止めた。




「退け」

『退かない』




今回の件に関しては100％こいつらが悪いわけで。




「懲りずにやってくれるねぇ･･･、
報復措置が必要なんじゃねぇの？」

「･･･考えとくよ」

「おいおい智司･･･、
そろそろサツも大人しくなってんだからよォ」

『報復措置はいらないと思うけど。
むしろこっちが、明美達のぶんの借りを返したってだけなんだけど』




やられたぶんキッチリ取り返したまで。




「･･･んだとこのアマ」

「相良、」

『やるってんなら今ここで私が受けて立つ。
この件に関しては100％こいつらが悪いの。
今井くんも私も、こいつらに呼び出されて行っただけ。
三橋くんも伊藤くんも、助けに来てくれただけ』




文句ある？と聞いてやった。

狂犬の異名は伊達じゃない。
相良は今にも噛み付いてきそうだ。





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