Ep.５２ ページ5
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「───なんでアンタ、」
今まで呆気にとられてた諏訪ちゃんが、私に言った。
『モデルでしょ。
傷残ったら洒落になんないじゃん。
助けなくてもよかった？』
「･･･いや、ありがと･･･」
反射的にだった。
私もなんで助けたのかはよくわからないから、咄嗟の言い訳を考えただけであって。
「･･･俺がお前らの動きを見て、何も警戒してなかったと思うか？」
ダン、と机に足をつき、ズボンの裾を捲った先生。
「なんで、リモコンがもう一台･･･！」
フェイクだ。
里見くんが持ってる時計は、フェイク。
つまりただの腕時計。
「こっちが本物だ。それはただの時計だよ」
足につけてたリモコンを、腕につけ直した先生。
ハンカチで血を拭って、ため息をついた。
「さぁ、形勢逆転だ。
お前ら全員黒板の前並べ」
何されるのか分からないから、誰も立ち上がろうとしない。
先生は先生で、苛立ったように皆の肩に手を置いては並べ、と急かす。
私も諏訪ちゃんに手を引かれ、甲斐と諏訪ちゃんの間に立った。
「おぉ、壮漢だな･･･」
ガタン、と後方真ん中の席に座って笑う先生。
頭の包帯と甲斐に殴られた傷が痛々しい。
「言ったよなぁ？
次、何かやったらペナルティだって。
───君達の上には、爆弾がある」
先生の言葉を聞いた瞬間、皆が逃げようとする。
私はずっと、先生を見つめていた。
「動くな」
そう言って先生は、腕時計に手をやる。
･･･本物の、爆弾のリモコン。
「やめてよぶっきー･･･！」
花恋が叫ぶ。
「ちょっと待ってよ、私達関係ないから！」
「そうだよ、やったの男子ですよ！？」
「はぁ？俺も関係ないって！」
「こいつらだって！」
「俺のせいにすんじゃねぇよ！！」
ぎゃんぎゃんと、私の後ろで騒ぐ奴ら。
「はいはいはい聞け、
･･･おいお前ら聞けコラ、おい！！」
『･･･っぶな、』
思いっきりこっちに向かって机を投げた先生。
ギリギリ届かなかったけど、当たってたら絶対痛いヤツ。
「これは、連帯責任だ。
───さぁ、死んでもらおうか」
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しぃも(プロフ) - りんさん» 返信遅れて申し訳ないです。 “ しぃも ” で作者検索していただければ出てくるかと思います。 何かしらのバグが起きたらしく、なぜか私の作品じゃない扱いになっておりまして、、(笑) お手数おかけしてすみません！ 目を通して頂いてありがとうございます。 (2019年4月6日 23時) (
レス) id: 1ee6008b97 (このIDを非表示/違反報告)
りん - 人質1が見つからないです（泣） (2019年4月3日 23時) (レス) id: b95582035d (このIDを非表示/違反報告)
◎SaE(プロフ) - いつも拝見させていただいてます！字体変えたらシリアス度増し増しですね…！更新応援してますっ (2019年2月5日 8時) (レス) id: 522d62b950 (このIDを非表示/違反報告)
saya - 続き、早く読みたいです。 応援してます (2019年2月1日 20時) (レス) id: bb5437bc9e (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - あんれぇ〜？こんな所に崇める事しか出来ないほどの最高小説があるぞぉ〜？←いやもうね、最高w凄い面白い！これからも頑張ってください！ (2019年1月25日 1時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月16日 4時
