Ep.３２ ページ33
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───ガタン！！
「おっはよう緒方！体操の時間だ！」
バッサァ！と勢いよく甲斐のブレザーを剥ぎ取られ、一気に明るくなった視界いっぱいにひろがる、先生の顔。
『･･･ふぁ、？』
一瞬なにが起きたかわからなくて変な声が出た。
「体操の！時間！
ほら起きろ、机全部後ろに動かせお前ら！」
『ッちょ、ガタガタしないで･･･』
私の机をガッタガタ揺らす、やたらとハイテンションな一颯先生。
･･･ていうか体操って何。
分からないながらも机は全部後ろに下げ、空いたスペースに全員立たされる。
訳が分からないまま、先生が音楽プレーヤーの再生ボタンを押し。
『･･･は？』
全員笑顔で、踊り出した。
『え･･･、なにこれ。
ちょっと待ってわかんないわかんない･･･』
音楽には聞き覚えがあるものの。
体操っていうかこのダンス、よく朝礼で踊ってたやつだよね？
･･･今までまともにやったことなんてないからうろ覚えもいいとこ。
振り返れば、甲斐も突っ立っていて。
だよね、わかんないよねこんなダンス！？
私と甲斐以外の皆は笑顔でキレキレのダンス。
「はいもっと笑ってー、嬉しそうに！」
手拍子しながら、自分も少し踊りながら。
「楽しいことを思い浮かべてー！
はい大切なのは 想像力だーッ！」
･･･ドン引き。
「はい緒方も甲斐も！
踊らないと･･･」
先生は腕時計に手をやった。
そこで全部、理解した。
皆はこれに脅かされて、踊ってるんだと。
だから私も分からないなりに皆の動きを見様見真似で踊る。･･･全然ついていけなくて困る。
「はい緒方すまーいる。
笑って、にーっ」
にーっ、と人差し指で口角をあげる先生。
･･･なんでこの男、こんなにテンション高いんだろうか。
引き攣る苦笑いでやったこともないダンスを踊る私。
甲斐は、踊らない。
「甲斐、踊らねぇと殺されっぞ･･･！」
石倉くんが小声で甲斐を急かす。
「イマジネーション〜、いぇいイマジネーション！」
『甲斐、やって･･･』
テンション高すぎて、逆に怖い。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
