Ep.３１ ページ32
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私が教室に戻ると、この左腕を見た涼音がすぐに詰め寄ってきた。
「･･･なんで、？
蓮は殺されたっていうのに、なんであんたは手当なんかされてんの･･･！？」
肩を掴まれ、がくがくと揺らされる。
「目の前にいたのに、なんで･･･ッ」
『･･･ごめん、本当にごめん涼音･･･』
俯いて謝り続けることしかできなかった。
涼音が手を振りあげたのがわかる。
ぎゅっ、と目をつぶって、叩かれることを覚悟したけど。
「気持ちはわかる。でも落ち着け･･･」
須永くんが涼音の手を掴んでいた。
「Aちゃんも、少し休めよ」
ドアの傍にいた里見くんが私の手を引いて、甲斐の前の私の席に座らせてくれる。
「･･･生かしたいんだか殺したいんだか、分かんねぇな」
ぼそっと甲斐が呟いた。
本当にそう思う。
中尾くんを殺したのに、私の腕は手当。
先生の考えてることが、本当に分からない。
左腕に目をやると、ブレザーもパーカーもシャツも破れて、血塗れのボロボロ。
骨が折れてないだけマシか。
「･･･お前、もう寝ろ」
『甲斐･･･、』
バサ、と甲斐のブレザーがかけられる。
「寝て、落ち着け」
乱暴に頭を撫でられ、またじわりと涙が滲む。
「･･･あぁもう泣くな、」
『ごめん、ッごめん･･･』
「謝んのもナシ、いいから寝ろ」
こんな状況でも、眠くなるといつでもどこでもすぐに眠れる自分の体質。
泣き疲れたっていうのもあって、まるで背中を撫でてくれる甲斐に寝かしつけられるように眠った。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
