Ep.１８ ページ19
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クラス全員に向けて言った。
ふたたび澪奈の席に戻り、ゆっくりと座る。
誰も何も発さないなか、教室のドアがゆっくり開いてさくらが戻ってきて、席につく。
徐々に教室の空気は和らぎ始め、各々窓の外を覗いたりしている。
そんなことをしているうちに、時刻は19:45。
ガラッ、とドアが開く。
「どう？考えはまとまった？」
さっきの私の言動も全部みていたであろう先生が教室に入ってきて。
先生はゆっくりさくらの席まで行き、机に手をついてさくらの顔を覗き込む。
「･･･もうちょっと、」
「間違えたら1人死ぬんだ、答えたくないのはわかる。でも───8時まで時間が無い」
時計の針はどんどん進む。
「答えられなきゃこの教室ごと木端微塵だぞ」
それでもさくらは、答えられない。
「さっきのでいいんじゃない？」
「私もそう思う」
皆は、“澪奈はドーピングしてたことがバレて自 殺した” ということにしようとしてる。
不正解なら1人殺すと、本気で思ってないんだろう。
･･･まだわかってないみたい。
もう、どうにでもなればいい。
「さっさと言えよ！！！」
甲斐が机を蹴り倒し、追い詰められる。
そんなさくらを、先生はじっと見つめて。
「･･･景山澪奈は、今年の全国大会でドーピングしたことがバレて自 殺した」
結局さくらは、皆の意見に流された。
私は額に手を当てる。
「それがお前の答えか？
───それで、いいんだな？」
念を押すように先生が聞く。
「しつけェな良いに決まって───」
「茅野に聞いてんだ！！」
普段なら絶対に声を荒らげない先生が、クラス1の問題児に怒鳴ったからか生徒は皆圧倒されて。
「･･･お前が景山の何を見てきて、何を見てなかったか。
･･･よく考えろ」
ゆっくり、さくらに問い掛けた。
「今更何を言っても澪奈は帰ってきません」
「確かに、景山を失った過去は変わらない。
でも、これからのお前を変えることはできる。
･･･自分自身で考えて、答えを出すんだ」
さくらにだけ伝えるように話す。
「───あのさぁ、なんか2人の世界に入ってるけど。･･･もう答えは出てるから。
澪奈は水泳界のプレッシャーにおされてドーピングに、」
「違う！」
香帆の言葉を遮り、さくらが口を開いた。
「･･･澪奈が自 殺したのは、そんな理由じゃない」
声を震わせながら話しだすさくら。
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寿司 - 何度も見返しております。 そのくらい大好きです！ (2019年1月19日 17時) (
レス) id: 1641cbc119 (このIDを非表示/違反報告)
のに - 最高です。ストーリーめっちゃ好きです。 (2019年1月15日 19時) (レス) id: 7e4ee45a06 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - ↓誤字がありました、すみません！これからも、楽しみにしています！です！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ☆(プロフ) - はじめましてオレンジです！あなた様の作品を楽しく見ています！！頻繁に更新をしてくださりありがとうございます！これからも、楽しみにしていましています！ (2019年1月15日 10時) (レス) id: ea2cee480d (このIDを非表示/違反報告)
地咲 - 好きです(真顔) (2019年1月15日 2時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2019年1月7日 21時
