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理子ちゃんに連れられてやってきた屋上では、
伊藤さんがしょんぼりと机に座って項垂れてる。
その横で三橋さんは嬉しそうにキャッキャとはしゃぎまわってる。
俺の時代が来たぜ!ってすっごい嬉しそう。
そんなの無くても三橋さんには理子ちゃんがいるのに。
「そうねぇ、じゃあいい事教えたげる!
三ちゃんは、暴力ふるったり卑怯な手を使ったりするからいけないの。
絶対に一年生と喧嘩しちゃダメよ?
三ちゃんが強いのは皆わかってるんだから」
わかってるんだかわかってないんだか、三橋さんはクネクネ動いたりピースしてみたり。
「・・・もしかして、京ちゃんも実は俺の事、つまんねぇ男だと思ってんのかな・・・」
そんなことないです、と言おうとした私を遮って理子ちゃんが口を開いた。
「伊藤ちゃん!
伊藤ちゃんはね、つまんなくていいの!
まっすぐなのが、いい所なんだから」
「 」
理子ちゃぁぁぁん!!!
慰めどころかトドメ刺してるから!!
ぶふふ、と笑いながら三橋さんは、
トドメ刺したしたことに気付いてない理子ちゃんと共に屋上を出ていった。
伊藤さんは泣きそうになってる。
「・・・・・・・・・慰められてる気がしねぇ」
・・・なんて言っていいか、わからないよ。
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らぶ - 続き、早く読みたいです!!! (2019年8月18日 22時) (レス) id: bd27da3d76 (このIDを非表示/違反報告)
らぶ - 本当に素敵な小説です!!私、今井さん大好きなのでいつも妄想しながら読んでます! (2019年8月18日 22時) (レス) id: bd27da3d76 (このIDを非表示/違反報告)
えりか(プロフ) - すごい面白かったです!続きが気になってます。 (2019年8月9日 2時) (レス) id: fcdce8f117 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しぃも | 作成日時:2019年4月28日 20時