Ep.９９ ページ5
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『･･･ッはぁ、はぁ･･･ッ』
やっとの思いで辿り着いたのは、さっきの生物室。
と、そこには三橋さんと伊藤さんもいて。
「ばっ、はやくこっちこい隠れろ！」
『わッ、』
ぐいっと引っ張られ、窓際まで連れてかれる。
『理子ちゃんと佐川さんは･･･！？』
「あいつらなら平気だろ」
『理子ちゃん大丈夫かな･･･』
心配で窓から外を覗いたりしてみるけど案の定見えなくて。
「おっそろしい野郎だぜ･･･」
「まさにランボーだな･･･」
「飛んできたヤシの実を手で割ります！？ほれっ」
「っぶね！ッいﾞでぇぇえ！！！」
『伊藤さん大丈夫ですか！？』
「ばかお前、Aちゃんに当たったらどうすんだよ！！ッてぇ〜･･･」
そりゃヤシの実を手で受け止めるのは相当痛いはず。
慌てて水道でハンカチを絞り、伊藤さんの手に巻いた。･･･気休め程度の手当だけど、少しでも冷せれば。
「ありがとね、大丈夫大丈夫」
「これでわかったぞ。
お前はあのヤクザより、遥かに弱い」
「ッせェ！おまえはどうなんだよ！！」
「･･･来てみなさい」
『いや危ないです、』
「てめ、割れンのかよ？」
『いやだから、』
危ないですってば。
完全にその気になっちゃった伊藤さんは、ふぅーっと息を吐く三橋さんに向かってヤシの実を投げ、三橋さんはそれを────
「さっ」
避けた。
『･･･えぇ〜』
「･･･なんのつもりだ」
「硬いモノが来たら避ける。当たり前だろ」
当たり前だけど、今割れそうな雰囲気出てたから･･･。
三橋さんの自由さに呆れていると、生物室のドアが勢いよく開かれて。
「ヤシの実を私に投げつけたのは君達か？」
剛田先生を引き連れた、キャラ変してしまった坂本先生。
「ちっがいますよ。
ヤシの実を人に投げつけるなんてねぇ？
頭おかしいっすよ。ね、Aちゃん？」
『･･･ね、ねー？』
嘘ばっっっか！！
「嘘つくんじゃねぇよ！ガキが。
軟高の粗大ゴミのくせしやがって。
何が軟高のナンバー1ナンバー2だ！
佐野もお前らに当てられて最近は素行不良がたびたびあるらしいな。
このままだと佐野、お前も粗大ゴミ行きだぞ！！」
『･･･粗大ゴミ･･･』
別になんて言われてもいいや。
三橋さんや伊藤さん達とこうやって遊ぶの、ハラハラするけど楽しいもん。
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ゆずは(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。今回のお話もとてもよかったです。これからも応援しています！ (2019年4月17日 3時) (
レス) id: 4a89377b71 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とても楽しかったです！！！私は片桐くんも個人的に好きなので、お時間あれば片桐くん落ちも作って欲しいです！！これからも頑張ってください(*^^*) (2019年1月20日 11時) (レス) id: 7b4882295e (このIDを非表示/違反報告)
りんご飴 - 番外編とっても楽しみです！これからも頑張ってください(*´ω｀*) (2019年1月20日 10時) (レス) id: 732519457a (このIDを非表示/違反報告)
ねくらげ(プロフ) - これからの展開がめっちゃ気になります…！( *ﾟAﾟ) (2019年1月19日 11時) (レス) id: 7a5491ad26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぃも | 作成日時：2018年12月31日 10時
